はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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ノートルダム大聖堂は遠かった

自他ともに認める方向音痴である。
残念ながらそれは、パリに来ても変わることはない。
地下鉄のホームに立てば、電車が到着すると必ずと言っていいほど驚く。来ると思っていた反対方向から電車が来るのだ。だが電車はいい。反対方向から来ても、それを受け入れて表示に従えば正しい方向へと進むことができる。
夫はと言えば、地図マニア。旅先では必ず地図を買う。信じられないことに、進行方向に地図を回して見なくとも、現在地と目的地を把握できる。把握できるどころか、途中に何があるかも瞬時に脳にインプットできるのだ。なので、あらぬ方向に進もうとするわたしを引き戻す役目を、彼は担っている。

パリに来て4日目。ノートルダム寺院を目指し、シテ島に向かった。前日、途中で横道にそれ、たどり着かなかった場所だ。
オランジェリー美術館を観て、マドレーヌ寺院のランチを食べ、その午後のことだ。突然秋が来たような寒さに、途中GAPに寄り夫のパーカーを買った。オランジュリーで一番観たかったモネの『睡蓮』の部屋が閉鎖中だったことと、急な寒さに疲れていたことが起因しているとは思うのだが、ふたりとも降りる駅の名を確認せずに降り立ってしまった。駅の外に出て、ようやく気づいた。メトロのシテだと思って降りたところは、乗ったはずのシャトレだったのだ。狐にでも化かされたような気分だった。
「どうして? 確かにシャトレで乗り換えたのに」
「シャトレから乗って、シャトレで降りたってこと?」
ふたたび乗り直すも、疑心暗鬼にならざるを得ない。
「次もシャトレだったら、どうしようか」
「メトロのシャトレから、一生出られないってこと?」
「シテは、遠い・・・」「ノートルダムは、遠い・・・」
時間のひずみ。ブラックホール。メビウスの輪。不穏な言葉ばかりが頭をよぎるが、着いた駅はちゃんとシテだった。夫が、地下鉄路線図を見直している。
「シャトレ駅は、もう一つの駅と繋がっているんだ。乗り換えの時、ずいぶん歩くなあと思ったら、一駅分歩いてたんだよ」
「なんだ、そうか。東京駅と大手町。永田町と赤坂見附みたいなやつね。一瞬、パリには魔法が存在するのかと本気で思っちゃった」
そんなふうにしてたどり着いたシテ島のノートルダム大聖堂は、息を呑むほど荘厳な建物だった。

『ノートルダムの鐘』って映画があるけど、鐘は何処だろう。

メトロのシテ駅前。やっと着いた~。駅前には植木市、いやガーデニング市?
日曜には、うさぎや小鳥、小動物を売る小鳥市になるそうです。

パリはシテ島から広がっていった街だとか。ゼロ地点は、ここ。
パリができた場所に立った記念写真を撮る人であふれていました。

なかに入って、ふたたび息を呑みました。
大きさ、高さ、美しさに、圧倒されてしまいました。

ステンドグラスも、綺麗でした。

怪物ガーゴイル達は、なんと雨どい。お洒落ですね。
数えきれないほどいました。そして表情もそれぞれ。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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