はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
[1210]  [1209]  [1205]  [1208]  [1207]  [1206]  [1204]  [1203]  [1202]  [1201]  [1200

ベルサイユの庭

パリを旅するにあたり、わたしは『パリこれ!』(新潮文庫)「住んでみてわかった、パリのあれこれ。」という、とのまりこのエッセイを読んだが、夫はフランス革命を中心に歴史本を読みながら旅をしていた。
「パリを知るには、ベルサイユを見てみないと」
わたしはミーハー的にベルサイユ宮殿に行ってみたかったのだが、夫は違う意味でぜひ行きたいと思っていたようだ。パリから電車を乗り継いで30分と少し。ベルサイユ宮殿を訪ねた。人の波にもまれての宮殿探訪だったが、ルイ16世とマリーアントワネットが暮らした宮殿の部屋より何よりハッとさせられたのは、庭の広さだった。
「なんだ、この風景は!」「いくら何でも、広すぎでしょう!」
歩き回る気満々だったのに、広さのレベルの違いに、ふたり呆然と立ち尽くした。水のない土地に運河を作るため水をひいたという。自動車もない時代に、いったいどれだけの人の手と時間を費やしたのか。想像もつかない。作ろうとした人達の発想に暴力的なものさえ感じるほどだ。

フランス革命ののち、ギロチンで処刑されたルイ16世とその妻マリー・アントワネット。ふたりは結婚したとき15歳と14歳だったそうだ。この広すぎる場所で、どんな思いを持って暮らしていたのか。この広さを把握することさえできないわたしには、知る由もない。

庭の向こう側どころか中腹にもたどりつかず、宮殿を振り返って。

反対側。十字の形をした運河です。
いったい何処まで続くんだろうか。広すぎます、ほんと。

マリー・アントワネットが暮らした離宮への入口です。
離宮も遠く、行くのを断念しました。

現代アートが、庭のあちらこちらに点在していました。
真ん中の鏡のようなものも、その一つです。

音楽に合わせて踊る噴水。綺麗でした。

池では白鳥が、ゆったりと水面を滑っていました。

拍手

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
Template by repe