はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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『反省を忘れるな』

一文に、ハッとさせられることがある。
毎日読んでいる友人とんぼちゃんの日記には、カレンダーの言葉から感じたひと言が冒頭に載せてあって、それが面白い。
先日も『反省を忘れるな』から、
「今日一日はどうだった? 誰かのために何かできた?」とあり、
「誰かのためにかぁ」としばし、パソコンを前に考え込んだ。『反省を忘れるな』から連想するものとして、わたし的には思いがけない一文だったのだ。
とんぼちゃんの、懐広く温かい人柄を思わせる素敵な反省の仕方に、わたし自身反省した。自分のことばかりで、周りに目が行かなくなっていることがよくある。よくあるどころかほとんどだ。その「自分のこと」には、家族のことも含まれてはいるが、それより広がっていくことは、何かが在った時などに限られていて、普段から考えたりはしない。

わたし自身『パーソナルスペース』の取り方が大きいこともあり、これをしてあげたら逆に負担かも知れないとか、お節介かなとか、押し付けになっちゃうかもとか、先回りして考えすぎるのだ。しかし、その一文が頭から離れない。
「今日一日はどうだった? 誰かのために何かできた?」
小さなことでいい。無論、大きなことなどできはしない。

考えに考えて、実家と神戸の義母に電話をした。実家からは、先週北海道のメークインが送られてきたにもかかわらず、実家だという甘えもあり電話もせずにいたのだ。冷たい娘である。久しぶりの電話に父と母は途中で電話を変わり、身体の調子やメークインの食べ方などを双方ゆっくりしゃべった。
義母とも最近メールばかりだったので、ドイツリートを歌ったコンサートの話や聴きに来てくれた親戚のことなど、その後疲れが出てはいないかなどを、たっぷり聞くことができた。
「たまには、お電話もいいわねぇ、声が聞けるし」と、とても喜んでくれた。

これも家族のことで「自分のこと」の内だろうって? 身の回りの小さなことから始め、少しずつでいいから自分らしく懐を広げていけばいいさ。などと思いつつも大きな疑問という球ががストレートで投げられもした。両親も義母も「そちらは、だいじょうぶ?」と、逆にわたしのことや夫、子ども達のことを心配してくれていたのだ。誰かのためにと電話したわたしの意図は、立場逆転サヨナラ負けって感じで、宙に浮いた。 
誰かのために何かをするのは難しい。目を留めた一文のおかげで実感したのは、そんな当たり前だけど、とてもとても大切なことだった。

段ボールいっぱいの十勝産メークイン。ほそおもての美人じゃがさんです。
北海道生まれの両親。親戚から送ってきた物とは言え、
重たい思いをして、わたしのために送ってくれたんだよねぇ。

野菜スープに入れると全体にしっとりした風味が出て、ほかほか温まります。

オリーブオイルと白ワインビネガーと塩で味付けしたポテトサラダ。
ケッパーと紫玉葱、イタリアンパセリ。
オレンジ色のパプリカが入ると、ハロウィンっぽくなりますね。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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