はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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雨音は、子守唄

雨音は、子守唄だ。
子ども達が幼い頃、雨の日に限って、よく眠った。昼寝を十分とっても、夜も眠る。3人目が生まれた頃、雨の日にはホッとした覚えがある。おっぱいをあげながらうとうとしているうちに、騒いでいた上のふたりも、こてんと眠っていることがよくあった。

更年期を迎え、睡眠がうまく取れないことが増えてからも、雨の日にはよく眠れる。それは夫も同じようで、彼が熟睡しているとホッとする。おたがい、疲れがなかなか取れにくいお年頃なのだ。

義母からのメールに「あなたの生まれ月の2月『如月』は更衣ともかき、一度生えたものが落ちたり枯れたりしたあと、さらに新しいものが生える「生更る(おいかわる)」という意味を持つようです」とかかれていた。
そう考えると、更年期も『如月』春を待つ時間なのだと思える。「更に」の更でもあるこの字を、更年期にあてはめた人間の思いを感じる。

そんなメールを時々くれる義母は、神戸在住の80歳。義父と二人喧嘩しつつも仲良く暮らしていて、今日5日はコンサート。ドイツリートを歌うという。

人が雨音を子守歌に熟睡するのは、植物と同じく、暗い土のなかで力を蓄えるためなのだろうか。雨音のなかに義母の澄んだ歌声を聴きながら、秋の林に降る雨を眺め、土の匂いを感じた。

ドングリが芽を出した周りには、雨で傘を閉じた松ぼっくり。

苔生す朽ちた赤松の切株に、また新しい松の芽が出ています。

桜は、葉を赤く染め始めました。

花を咲き終えた萩の葉には、雨粒が光っていました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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