はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
[496]  [495]  [490]  [494]  [493]  [492]  [489]  [491]  [488]  [486]  [487

当りか、外れか

カランカランカラン! と、高らかに鐘はなった。福引きである。
「おめでとうございます!」と、係の女の子。
「えっ、嘘、当たったの?」と、わたし。
「バーベキューセットだ!」と、何も聞かず置いて在る物を見て断定する夫。
「あ、違います。これです」差し出されたのは、着火剤だった。
「あ、これ?」「これか」と、わたし達。
手渡されて歩き出してから、ふたり笑った。
「だって、あの鐘の鳴らし方は、どう考えても1等だよねぇ」
「4等で、あれはないね。確かに」
人生初、福引きでの当たりは着火剤だった。

行楽日和の昨日、夫とふたり、高遠の『薪ストーブ祭り』に出かけたのだ。
「すごくいい、薪用のラックがあるんだよ」
夫の言葉に誘われ、蕎麦が美味い高遠ならと出かけた。
福引きは、来場者全員が、受付と同時に出来るようになっていた。

回して球が出るタイプの福引き『ガラポン』は、これまでも何度かやって来た。だが、これまで当たりと言われ手渡された外れは、ポケットティッシュか飴玉だった。今回初めての当ったと言ってもいい当たりは着火剤だったが、いい気分だった。ゆっくりと回して球が出た。あ、飴玉を貰った夫は黄色だったけど、わたしは黒? と思った途端、カランカランカラン! 大きく鐘が鳴った。それだけで、もう何とも言えないいい気分だ。

運を小出しするのはよくないとか、それじゃ大きな幸運には巡り合えないとか余計なことを言う人もいるが、福引きでカランカランカラン! と鐘を鳴らされた時の一瞬の高揚は、けっこう大きな幸運だよと、着火剤を手に考えた。

整然と並んでいるのは似合わない、居心地悪そうな薪ストーブ達。
  
薪割り用の斧も、お洒落な感じ。   えっ? これも薪ストーブ?

様々な小物も、並んでいました。

帰りにも聞きました。カランカランカラン!「おめでとうございます!」

拍手

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
Template by repe