はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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『雨』(『いくつもの終末』より)

秋の雨が、しっとりと降っている。
音もなく降るものだから、一昨日は洗濯物を濡らしてしまったが、大きな被害はなかった。静かな秋の雨は温かく、気持ちが落ち着く。

作家、江國香織は、雨が降り始めると、窓を開けて雨を見るそうだ。エッセイ集『いくつもの週末』(世界文化社)で、かいている。以下本文から。

雨が好きで、雨が降ると雨をみる。窓を開けて眺めるのだ。雨の音をきいて、雨の匂いをかぐ。うちでは母も妹もそうだった。小さな庭やお向かいの屋根、みなれた風景が濡れるのをみる。光るアスファルト、低い空、たっぷりと水を吸い、葉っぱの一枚一枚をふるわせている木。私たちはみんな雨が好きで、雨が降れば窓を開けた。

このエッセイ集は、江國香織が、自らの夫婦生活を描いたものである。
彼女が、雨に興味を示さない夫を不思議に思うように、彼もまた、雨が降る度に窓を開けて眺める妻を不思議に思っていたらしい。

わたしには、雨を見る習慣はないが、雨の庭を歩く度、このエッセイを思い出す。庭に降る雨は、土の匂いを感じさせてくれる。雪のように一瞬にして世界を変えるような魔法を、雨は持たないが、感じようとする人にだけ、小さなプレゼントをする用意は、いつでもできているようだ。

マツボックリは笠をぎゅっと閉じ、ドングリと寄り添っています。
白いお花のようなきのこが、あちらこちらに生えていました。

ホソバウンランは、春からずっと種を落としては咲いています。
花を咲かせつつ、種もしっかり作っているようです。

ツユクサは、すっかり花を終わらせて、種を落としています。

最後のシロツメクサかな。ひとつだけ、ひっそりと咲いていました。

葉には、たくさんの雨粒が、キラキラ光っています。

薔薇の若い棘って綺麗。雨粒がちょこんとのっていました。

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水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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