はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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潜在意識と葱味噌ラーメン

夜中にふと目が覚め、ハッとした。
前日作成した書類の不備に、気づいたのだ。その不備は、取り返しのつかないことではなく、修正し再送すれば、何も問題はなかった。
「なのに、何故こんな真夜中に?」
だがじつは、このパターン、よくあるのだ。
これに助けられたことも、数えきれないと、言ってもいい。また、ミスではなくとも、こうすればもっとよくなるという方法を、思いついたりもする。

昼間、いい加減な仕事をしたつもりはない。経理事務である。月末で、失敗は許されない仕事は数々あれど、ひとつひとつ丁寧にこなしていったはずだった。それに、その書類が、特別気になっていた訳でもない。それなのに。
ただ今月は、修正個所がいつもの3倍にもなり(厚生年金の比率って、じわじわと増えているって知っていますか? または、健康保険料も、ニュースにならずに毎年どんどん増えているってこと、知ってる? 会社が給与下げてる訳じゃなく負担は増えているのに、手取給与が減ってるんだって事実、知ってる?)緊張感が半端じゃなかった。

それで、夜中にハッ! と気づく破目に陥ったのだろう。
更に、脈絡もなく思った。だいたい書類の不備に気づいたことさえ、脈略がないのだから、夢のなかで場面が飛ぶのと等しい感じで、ひらめいたのだ。
「ああ『NARU-TO』の葱味噌ラーメン、食べたいなぁ」
特別気にしていなかったと思われることが、浮き彫りになる不思議を感じざるを得ない。気になる度で順位をつければ、5番目以降、7位や8位の快進撃。青天の霹靂的な上位進出。うーん。理解しようにも、その枠を超えている。

朝起きてすぐ、書類は修正し再送した。そしてもちろん、甲斐市まで車を飛ばし『NARU-TO』に、葱味噌ラーメンを食べに行った。
あまりに美味しそうな匂いに、ことんと丼ぶりを置いた店主の前で、ごくんと唾を飲み込んでしまい、あ、これ絶対聞こえた!と恥ずかしい思いをしつつ、ああ、わたし『NARU-TO』に葱味噌ラーメン、こんなに食べたかったんだ、と、ただただ熱いラーメンをすすったのだった。
潜在意識とは、実に恐ろしいものである。

夢にまで見たラーメンとは、このことかな?
こってり味噌スープに、しこしこ太麺。なるとの色が反対なのがいい感じ。
朴訥な印象の店主が、ひとりでやっています。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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