はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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隣の席の人の逡巡

世の中、夏休みだ。
この季節、特急あずさやかいじに乗ると、いつもと違った雰囲気に、否が応でも「そうか、夏休みか」と再確認させられる。酒を飲み大声でしゃべる宴会組が多くいる。小学生や幼児を連れた家族連れがまた多くいる。
わたしは、この移動時間を睡眠に当てるので、できればマナーモードでお願いしたいところだが、様々な人が乗る公共の電車での移動。当然我慢もする。
しかし、堪忍袋の緒が切れる直前までいくこともまた、けっこうある。先日も登山帰りだろうか。推定60代70代の男女4人が、シートを向い合せにして酒を飲み、競い合うかのように大声でしゃべり、高らかに笑い続けていた。
「もう少し、声を小さくしていただけませんか?」
と、何度言おうと思ったことか。

そんなわたしを止めたのは、前のシートに座る推定2歳の女の子だった。母親とふたり旅のようだ。その彼女が「まだ着かないの? まーだ? まーだ?」とぐずり出した。母親は静かな声で彼女をなだめている。
「もし、彼らに注意したら」と考えた。今は、ぐずり出した女の子の声は彼らの大声でかき消されているが、母親は、うるさいなぁと思っているであろうわたしが後ろに座っていることを負担に感じ、必要以上に子どもが静かにするようにと注意を払わなければならないだろう。
わたしは、彼女達の夏休みの旅が楽しいものになるようにと考え、大騒ぎする人生の先輩方に注意するのを止めた。自分のために我慢するよりは、誰かのために我慢する方が、自分を納得させるのがたやすい時もある。

袖すりあうも多生の縁。何も言わない隣の席の人だって、そういった逡巡をしているかもしれないのだ。

甲府駅にて、かいじ号の前顔。なんか、怒った表情してる?

横顔アップ。甲府の最高気温は、37℃ありました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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