はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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二度目のしぇー

夫はこのパリの旅で、二度「しぇー」をした。
一度目はオランジュリー美術館で、楽しみにしていたモネの『睡蓮』の絵のコーナーが閉鎖中で観られなかったとき。
そして二度目は、何と言うことであろう。旅行前からチケットをとり正装までしていったオペラ座で「ストライキで公演中止」と言い渡されたときだった。
その日は、連日歩き回って疲れていたこともあり、寝坊して近所にランチを食べに行っただけで、あとはオペラ鑑賞のために鋭気を養おうとアパルトメントでごろごろして過ごすというオペラのための日だったというのに。

しかし、返金の手続きをし、オペラ座の外に出た時にはもう、ふたり顔を見合わせて笑っていた。ありえない出来事に、ここは日本じゃないんだよなあという解放感を感じ、可笑しくてたまらなくなったのだ。
夫は一度目の「しぇー」で足が逆だと指摘され、今度こそ正しい「しぇー」をするぞと意気込み、わたしもオペラ座のてっぺんのモニュメントが入るよう写真の構図を考えた。そして、正しい「しぇー」を撮影し終えて満足し、すぐ近くのブラッスリー(ビアホール)に飲みに行くことにした。

自棄になっていたこともあり、パリ名物、生牡蠣を注文した。昔一度だけ牡蠣にあたりじんましんで2週間苦しんだことがあり、これまで不安で食べられなかったのだが、これで体調を崩すならそれもよし、くらいに思ったのだ。その生牡蠣は、夢のように美味しかった。夫は、申し訳なさそうにするオペラ座の女性に「ネクスト・チャンス」と言っていたが、次回があったとして、ふたたびストで公演中止になったとしても、ここで生牡蠣を食べられたら、それでいいかも、と思ってしまうほど、そう。パリで食べたなかで一番美味しいと思っていた近所のパン屋のチーズパンに匹敵するほどに、美味かったのだった。

オペラ座の一つ『パレ・ガルニエ』の外観です。

なかでは未練たらたらに、模型を写真に収めました。
「この辺りの席だったね」とは、夫。

オペラ座にほど近いブラッスリー『ル・グラン・カフェ』で飲みました。

生牡蠣が入ったシーフードプレート。檸檬でシンプルに食べるもよし、
エシャレット入りのビネガーソースで食べるもよし。

正装して正しい「しぇー」を披露する夫でした。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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