はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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想像することの大切さを考える

ピカソの『ゲルニカ』を観た。マドリードには3万点以上の絵画や彫刻を所蔵する『プラド美術館』もあるが『ゲルニカ』を観ようとあえて規模の小さな『ソフィア王妃芸術センター』に足を運んだ。
スペインはバスク地方の小さな町ゲルニカをタイトルとしたその大きな絵は、2か月もかけずに描かれたものだという。ドイツ軍が、人口六千人足らずの町を空から襲撃し、一般市民約千五百人が負傷し五百人以上が亡くなった。それを知ったピカソが、パリ万博に間に合わせようと短期間で描きあげたものだ。
逃げ惑う人、死んだ子どもを抱いて泣き叫ぶ母親、落ちた首や手足。そのモノクロの絵のなかでも印象に残ったのは牛と馬の表情だ。何が起こったのかわからず、ぽかんとしている。それが、何もわからないままに死んでいった人の無念を代弁しているかのように、わたしには見えた。

行きの飛行機の中で期せずして、百田尚樹の『永遠の0(ゼロ)』(講談社文庫)を読んだ。途中でやめられなくなり一気に読んだ。26歳の主人公健太郎は、特攻で死んだ祖父の生き様を調べるため、戦友達に話を聴きに行く。フィクションだが事実を調べつくしてかかれた特攻隊の話だ。
そのなかに、初めて特攻のことを聞いた時にどう思ったかとの彼の質問に、元特攻隊員が、それほどの衝撃は感じなかったと答えるシーンがある。
「おそらくその頃は、人間の死に対して鈍感になっていたのでしょう。新聞でも『玉砕』という文字は珍しくありませんでした。玉砕の意味ですか? 全滅という意味です。ひとつの部隊総員が死ぬことです。全滅という言葉を『玉砕』という言葉に置き換えて、悲惨さを覆い隠そうとしたのです」

人は、人間の死に対してでさえ鈍感になれるんだ。そんなことを考えつつ観たピカソの『ゲルニカ』は、こう語りかけているかのように感じた。
「目の前で起こったことだと想像して、心の目でしっかり見てください」

『ソフィア王妃芸術センター』は、新幹線AVEが停まるアトーチャ駅近く。
巨大な顔は駅前にあるオブジェです。眠ってる子と起きてる子ふたりいます。

外にはこんなオブジェがありました。

なかにはこんなオブジェが。牛の上に豚その上には羊。
肉の部位がかいてあります。何故、角が?

これも芸術だそうです。ひとりずつゆっくり上っては降りていきます。
何を表現しているのか、よくわかりませんでした。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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