はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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言葉はなくとも

コルドバでは、イスラム教とキリスト教が混在した教会『メスキータ』やコロンブスが新大陸発見の資金を援助してもらうために王に謁見したという城『アルカサル』を観て歩いた。夫もわたしも宗教は持たないが、教会の空気に心がしんと澄み、歴史の重さを味わうこともできた。

そんな観光客も多いのだろう。わたしから見ると、スペイン国内旅行の家族なのかアメリカから観光に来たグループなのか、フランス人かイタリア人か、全く区別がつかない。そういう場所では覚えたてのスペイン語「ペルドン(失礼)」と道を通してもらうより「エクスキューズミー」と言った方が早く、英語をもっと勉強すべきだと実感した。

『アルカサル』の塔の上でも、英語圏の人なのかスペイン人なのかわからない女性が石のベンチで休んでいた。わたしも夫が写真を撮る間、日陰に入って休み、ぼーっと少し高い場所にとまる鳩を眺めていた。その時だった。鳩が飛んだと思ったら、空ではなくアーチ形の入口から塔の中へと入っていったのだ。
「オゥ!」と、休んでいた女性。
「わあっ!」と、わたし。
思わずふたり顔を見合わせ、笑った。ふたりとも一言も発することなく、同じ気持ちでただ笑った。
「鳩ったらなかに入ってどうするつもり?」「迷子にならないのかしら?」
言葉はなくとも一緒に笑うことで気持ちが通じ合った。不思議な一瞬だった。
ところで、その女性も然りだが海外では多くの人が年上に見える。彼女も年上だと思ったが、じつはわたしよりずいぶん年下だったりするのかもしれない。
だが「マダム」と呼ばれると、うろうろ歩き回りたいほど落ち着かない気持ちになるわたしは、海外では精神年齢もさらに下がるということで、年上に見える人はみんな年上ってことでいいかな。

真ん中の塔の上での出来事です。
   
塔のなかは迷路のよう。         水に美を求めたアラブ様式の
でも鳩の心配は無用でした。      『アルカサル』の庭園。
彼らは巣を作り、塔に住んでいたのです。

川越しに見たライトアップされた『メスキータ』
夜10時を回っても、橋はカップルやファミリーでいっぱいでした。
人形にバイオリンを弾かせる大道芸が素敵で、しばらく足を止めました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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