はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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カマキリと庭の幸

時期を逸してしまった。それにめげず夫と摘み、調理した。大好きな山椒の実だ。少しくらい硬くても味わえるはずと長めに茹で、ちりめん山椒にした。
「これ、すごい!」「確かに、すごい!」
夫と顔を見合わせる。「山椒は小粒でもピリリと辛い」そのまんまである。山椒好きにはたまらないが、辛いもの苦手派にはオススメしない舌のしびれよう。中の種がもう黒くなっていて、簡単に噛みつぶせるのだが、かりっと音がする。やはりもう、時期が過ぎていたのだ。それも山椒好きのわたし達夫婦には無関係である。
ネットで検索したレシピには、冷蔵庫で2週間保存できるとかいてある。毎朝のご飯に楽しめそうだ。ひとりランチには、生姜と茗荷を刻み、酢飯に混ぜた。彩りにオクラを飾って「いただきます!」山椒の木の近くには、自然発生した木苺が生っている。山の幸ならぬ庭の幸? を楽しんだ。

ところで、木苺を摘む際に、今年生まれたであろうカマキリに出会った。もう生まれたての透明さはなく、如何にも成長中ですとアピールするかのように生命力にあふれていて、みるみる大きくなっているのだと判る。動きもしっかりしていた。
「誕生おめでとう! がんばれよ」
木苺を摘むと葉が揺れ、彼はバッタのようにぴょんと飛び跳ね、何処かへ行ってしまった。植物にも虫達にも生きる力が目に見えるほどにありありと感じられる。そのパワーを存分に分けてもらえる季節なのだと実感した。

14年目の夏を迎える、我が家の山椒の木です。

これくらいあれば、十分楽しめそう。

昨年は小女子でしたが、今年はなかったのでちりめんで。

生姜に茗荷。夏の味ですねー。木苺はすっぱくてわたし好みでした。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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