はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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柚子の匂い、日向の匂い

箱根から帰ると、柚子が届いていた。昨年も同じ頃に送ってくれた、東京で農業を営む友人からである。40個近くある。嬉しい。

包みのなかには、クリスマスカードが入っていて、メッセージに添えて吉野弘の詩『生命は』が、手書きでかかれていた。
「生命は、自分だけでは完結できないようにつくられているらしい」
から始まる、長い詩だ。花だって、めしべやおしべだけでは足りず、風や虫が訪れてこそ命が生まれることなどが、静かにかかれ、
「生命は、その中に欠如を抱き、それを他者から満たしてもらうのだ」
と、一連目を結んでいる。

真っ先に思ったのは、びっきーのことだった。
びっきーが死に、彼と接した時間を思うとき後悔に似た感情が見え隠れし、何処かもやもやしたものを抱えていた。だが詩を読み、びっきーとわたし達家族は、おたがいに欠如した部分を満たし合っていたのだと、腑に落ちた。
足りないところだらけのわたしだが、これは短所ではないのだと思えた。満たしてくれる誰かに出会える素質に、恵まれているということなのだ。そしてわたしも、誰でもが、誰かを満たすものを、何か持っているはずだと。
柚子をひとつ手に取り、匂いをかいだ。小屋の前や石の上で、よく日向ぼっこしていたびっきーを思いだし、胸が温かくなった。

陽だまりを集めたような、あったかい色ですね。

クチナシの実も、入っていました。きんとんに使おう♪
  
はりねずみ達が描かれたクリスマスカードでした。
庭を歩くと、枯葉に埋もれながらも、
気持ちよさそうに太陽を浴びるツルムラサキが目に留まりました。

去年の写真を、おとーさんが写真立てに入れて、飾ってくれました。
小春日和は日向ぼっこ日和。朝から昼過ぎまでぽかぽか陽のあたる小屋です。
玄関の横だから、宅配便のおじさん達とも仲良しだったんですよ。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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