はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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サボテンの棘ほどの些細な幸せ

「僕たちは、サボテンだ」
宮部みゆきの短編小説『サボテンの花』に出てくる印象的なセリフだ。
「誰にも、剪定されないから」
6年1組男子の、クラスみんなを代弁したような言葉。

その言葉に、ハッとさせられた。
剪定されて生きてきた自分と、剪定されまいと生きてきた自分を、瞬時に天秤にかける。枝を伸ばせば、ハサミだらけの世の中だ。あっちで切られ、こっちで切られ、縮こまってやり過ごすしかないと思い知らされることばかり。
それでも。

「私だって、サボテンだ」
教頭が背筋を伸ばして、自分に宣言するシーンがある。6年1組のサボテン達が、彼は好きなのだった。

十何年かぶりに読んだ短編小説だが、今読んでも新鮮で、わくわくした気持ちのまま読み終えることが出来た。ハッとさせられたり、涙したり、くすりと笑ったり、やられた! と展開の意外性に悔しがったり。こういうサボテンの棘ほどの些細なことに、小さな幸せ感じる、クリスマス。
「いやぁ、本って、本当にいいもんですねぇ」
と、思いっきり、水野晴郎さんを真似てみたくなった。

『サボテンの花』は『我らが隣人の犯罪』(文春文庫)に収録されています。

「この世に一つしかない酒。そんなものがもしあるなら、飲んでみたい」
それが、教頭の夢でした。わたしは最近、小さな夢のひとつ、
「オニオングラタンスープを食す」を、叶えました。
美味しかった! サンタさん、ありがとう(笑)

で、クリスマスだからって、新刊2冊も買っちゃいました。
亡くなった天野祐吉さんの『CM天気図』は、
いつも楽しみに読んでいた、朝日新聞のコラムです。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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