はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
[621]  [620]  [619]  [618]  [617]  [616]  [615]  [614]  [613]  [612]  [611

雪の白さに映し出された心の色

雪で、イライラしている。
普段積もらない土地に住んでいると、たまの大雪はたいへんでもあるが、まあ楽しくもある。それも、続けざまに降られると、嫌にもなる。
雪国のように、除雪車が来てくれる訳でもなく、標高600メートルの我が家は、何処へ行くにも下って上って。カーブも半端じゃなく「次のヘアピンカーブ、何処までスピードを維持できるか!」と、F1レースのアナウンサーが叫びそうなカーブだってある。

だが、イライラしているのは、わたしではない。
雪道を走るドライバーに、イライラしている人が多いのだ。
「前の軽トラ、おっそいなぁ。しょうがないけどさ」
などと、思いつつ走っていると、いきなり後ろの車が「もうキレた!」と言わんばかりに、クラクションを鳴らしてきたりする。対向車もゆっくり走っている状況で追い抜きも出来ないのだから、鳴らしてもどうにもなんないんだよ、と忠告してあげたいところだが、ひとり車中でつぶやくのも空しいばかり。
また、感応式の信号が凍りついたのか作動しないでいると、3台目の車が痺れを切らし、パパパパーッ!と、派手にクラクションを鳴らし、信号無視して雪道を大きく滑りつつ、左折して行った。わたしは呆れて車から降り、歩行者用の押しボタンを押した。こういう時こそ慎重に運転しないと危ないのに。
また、コンビニで駐車場に入れようとすると、推定4歳の女の子が飛び出してきて、慌ててブレーキを踏んだ。すると、観ていた父親の方が「あぶねぇだろ!」と、なんとわたしに怒鳴っている。その親は、自分の車の雪をコンビニの駐車場に落とすことに懸命になっていて、駐車場でちょろちょろ遊んでいる自分の子どもを、観ている暇はないようだった。

そうかと思えば、見ず知らずの側溝にハマった車を、通りかかった何人かで押して助けているのもを見かけたり、地域の人のためにと、消火栓の雪掻きを欠かさない人もいる。

雪は、様々なものを、美しく眩しい白で覆い隠す。汚れた心でさえすっぽりと隠してくれるような気持にもなる。しかし、その雪の白さ故に、映し出される心の色もあるのだ。降りしきる雪を見上げ、その白に映った自分の心の色をこっそり覗き、つぶやいた。「のんびり、いこうよ」

びっきーがいた玄関側の林です。午前中の風景。綺麗だなぁ。

夫が作ってくれた、薪運び用の道も、あっけなくなくなってしまいました。

その後さらに吹雪いて、車を走らせるのも恐かったです。

前方、道なんだけど、もうこうなると見えない・・・。

夜のウッドデッキです。テーブルの上には、巨大なケーキが。

そして今朝のウッドデッキ。ケーキが富士山に。脱出不可能かな・・・。

拍手

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
Template by repe