はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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蜂の巣接写

夫が部屋の中に梯子をかけ、窓から蜂の巣を接写した。
わたしも梯子に登り見てみたが、蜂の往来の速さと数に驚いた。無心に幼虫に食べさせるエサを運んでいる。穴に頭を突っ込み、すぐに飛んでいく。その繰り返しだ。キイロスズメバチの巣の大きさは、現在直径50cm程。近くで見ると腕のいい左官屋さんが高度な技術で塗った壁のように美しく作られていて見とれてしまう。
 
ところで蜂が人間の顔を覚えるというのは本当だろうか。
「軒下を間借りしてるんだから、大家の顔くらい覚えてるだろ」と夫は言う。だから刺されないだろうと。
「あんまり近づくと『大家さん』から『大家の野郎』に格下げされるよ」
わたしは常に注意を促す側だ。近くには世界最大だという大スズメバチもいる。刺されればとりあえず死ぬらしい。甲虫のように堅そうな黄色い仮面をかぶった見るからに怪しい奴らだ。その奴らも毎日のように隣の林で見かけるお馴染みさんになっている。巣は発見されていないし、蜂追いの輩にも気づかれてはいないようで、みな日々平穏に過ごしている。
「大スズメバチ、なかなか襲ってこないな」
大家の癖に襲撃を楽しみにしている夫は、待ちきれない様子だ。
「数が足りないんじゃないかな。大スズメバチだって頭数が揃わないとキイロにも負けちゃうらしいから」
奴らは毎日見かけるが10匹ほどだ。巣の大きさからして300匹はいるであろうキイロスズメバチに襲撃をかけるには、相当数揃わないとだめなんじゃないか。それって想像したくない状況なんじゃないか、とわたしは思うのだが。
「えーっ、そういうこと? それじゃあ何のためにキイロスズメバチ育ててるんだかわかんないじゃん」と夫。
何のためだよ、とはわたしが聞きたい。

もしもわたしが大スズメバチに刺された時には 夫を責めないでください
幸せの物差しはそれぞれですが わたしはとても幸せでした

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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