はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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江戸東京博物館で

東京に出た際、初めて『江戸東京博物館』へ行った。
江戸東京の歴史と文化をふりかえり、未来の都市と生活を考える場として23年前に建てられた博物館だ。単純に、江戸の町を覗いてみたい、そんな来館者が多いのだと思う。

常設展示は、江戸ゾーンと東京ゾーンに分かれ、主に江戸ゾーンを観て歩いた。実物大の日本橋を渡ると、江戸城とその周辺の街並みの模型が展示されている。建物もだけれど、人間の模型が細かくておもしろいと聞いていたので、じっくり観察した。表情までは判らないが、帯の結び方が違ったり、荷を担ぐ人は重そうにしていたり、何やら会話をしているようだったりと、ひとりずつにちゃんと個性がある。『江戸博』はコンセプトに「粋」を掲げているが、その粋が感じられるモノづくりへのこだわりを感じた。

ふと、火消(ひけし)の展示の前で立ち止まった。
先月、火災訓練で、消防団員に消火栓の開け方、ホースの使い方などをレクチャーしてもらったばかりだったのだ。実際に火事の消化を目の当たりにした経験もあるので、消防団のありがたみは身に染みている。
「火消は、江戸の頃から受け継がれてきた風習なんだよなあ」
そう考えてから、模型の人達が急に動き出したように見えてきた。
火消を観て、今の世のなかよりももっともっと助け合わなければ生きていけない時代だったのだろうとリアルに感じられたからだろうか。

ビルが立ち並ぶ街並み。情報が瞬時に手に入るスマホやパソコン。車に電車、飛行機での移動。洗濯機に冷蔵庫に食洗器を使った生活。変わったものを挙げれば数知れない。だが、いちばん変わったのは「人」なのかも知れない。
道端で会話を楽しむ模型の人々に、考えさせられたのだった。

実物大の日本橋を渡って、江戸ゾーンへと足を踏み入れます。
カメラは、フラッシュをたかなければOKです。

これは模型の日本橋です。人ひとりひとりとてもよくできています。

全体の半分でこんな感じ。江戸の町、のんびりとした雰囲気だなあ。

双眼鏡が置いてあって、自由に見られるようになっています。
お侍さんも商人達もいます。馬に乗ってるのは地主さんかな?

江戸城の模型には、松の廊下もありました。

こちらは松の廊下、実物大の絵だそうです。大きい!迫力あります。
全長50m、幅4mの畳敷きの大廊下だったそうです。

建具を作る職人の暮らしなども、実物大で展示されていました。

両国付近の模型です。芝居小屋が立ち並んでいました。

錦絵を売るお店。身分に囚われず絵師になることはできたとか。

町の火消が組のシンボルとして掲げていた「纏(まとい)」です。
左側の球と立方体は、芥子の実と升をデザインしたもので、
芥子、升で「消します」の意味を持っているそうです。

火消の纏、体験コーナー「担いでみてください(14㎏)」

日本橋にあった歌舞伎劇場、中村座を再現したものです。

伊藤晴雨幽霊画展やっていました。今月25日までです。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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