はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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車という仮面

車を運転していると、見ず知らずの人と小さなかかわりを持つことが多い。
狭い道をすれ違うときに、片手をあげて挨拶したり、会釈したり、軽くクラクションをならしたりする。道を譲ってもらったときには、ハザードランプを点滅させありがとうと伝えることもある。

しかし、嫌な思いをすることも多い。前の車が窓から吸殻を投げるのを目撃したとき。駐車場で車庫入れしている最中に割り込まれたとき。反対車線に大きくはみ出してカーブする車に危うくぶつかりそうになったとき。
「嫌だなあ。ああいうこと、したくないよなあ」
ひとりごち、ため息をつくよりほか、どうしようもない。
そういうわたしも、遅い車が前を走っているといらいらするし、駐車場でもいつでも何処でもお先にどうぞと譲っている訳じゃない。

ふと、考えた。車のなかにいると、顔は見えるけど、無意識に仮面を被っているような感覚になっているんじゃないのかな。
「ちょっとくらいずるいことしたって、判りゃしないさ」
そんなふうに思いやすい心理状態になってるんじゃないのかな、と。
車で割り込みをする人だって、人と人、顔を突き合わせていたら、きっと割り込んだりなどできまい。

大きな四駆に乗っていたら怖そうにも見えるかも知れないし、可愛い軽に乗っていれば甘く見られるってこともあるだろう。でもそれは、ただの仮面だ。
仮面を被っていたって、自分であることに変わりはない。

甲府方面に行くときに、たまに通る信玄堤沿いの道です。
信玄堤は、武田信玄が作った堤防だそうです。

川沿いの道。広めの一本道なのでスピードを出す車が多いです。

流れているのは、釜無川(かまなしがわ)。

信玄堤には、歩道があります。

土手を降りたところは、遊歩道や公園になっています。
桜並木もあります。土手に桜を植えるのは昔の人の知恵だとか。
花見客が土手を踏み固め、より強固な堤防になるのだそうです。

舗装されていない道もあります。獣道ならぬ人間道?
人もいろいろ。車もいろいろ。道もいろいろです。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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