はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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助手席の役割り

「助手席に座る人には、役割りと責任がある」
とは、夫の言葉である。ふたりのんびり初島の旅は、熱海まで車で行った。
土砂降りの雨のなか  ♪ 運転手は、夫  車掌は、僕だ ♪
「運転中、運転手が退屈して眠らないように、助手席に座る者は、常に気を配り、しゃべり続けなくてはならない」と言うのだ。「助手」なのであるから。

という訳で、がんばる。しゃべり続けることは難しい。しかし、それより何より、乗り物に乗り眠らないことは、わたしにとっては、ものすごく難しいことなのだ。何しろ、あずさで1時間半眠って乗り過ごし、松本まで行ったことはあるわ、イタリア行きの飛行機では、6時間眠ったといまだ語り草。座った途端に眠る。それは特技と言ってもいい。だが助手席では、その特技は決して使ってはならない。夫もそれを知っているから、わたしが眠らないようサポートしてくれる。話しかけては笑わせたり、外を見るように注意を引いたり。
これって、いつのまにか立場が逆転しているのでは? と、気づいた。
「運転手には、役割りと責任がある。助手席に座る人が眠らないよう、退屈させないようにしゃべり続けなくてはならない」に、なっちゃってるかも、と。

今回もふたりの努力空しく、箱根の山越え辺りで、わたしは眠ってしまった。
「全くきみが口空けて、眠ってる顔見てると、百年の恋も冷めるよ」
夫婦も30年近く一緒にいると、自然とたがいの役割りを判りあえるようになるのである。ほんと、いつも眠っちゃって、ごめん。でもまあ、百年の恋にはまだ時間は足りない。冷めた恋を、温めるチャンスもあるだろう。多分。

雨は横殴りで、霧も出ていました。バスが遅くて、前の車はイライラ。

途中でお昼ご飯を食べると、眠気も倍増してしまいます。

初島では、雨のなか、ツツジが満開でした。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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