はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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ひとつだけ、確かなこと

子ども達が幼かった頃のことを、最近よく思い出すようになった。
玄関で、病気になったびっきーを寝かせるようになってからだ。

例えば、毛布を掛けたびっきーが玄関で寝ているのに違和感を覚えた飼い主である上の娘が言う。
「踏まないように、気をつけなくっちゃね」
「赤ん坊じゃないんだから」と、わたし。
末娘が生まれた時、6歳の息子と4歳半の娘に踏まれないように、どれだけ気をつけたことか。

また例えば、息子が2歳の頃、泣かない夜泣きを経験した。
寝ぼけているのは明らかだが、布団に入ろうとしてくれない。なだめすかし、寝かしつけるまで2時間ほど。いく晩か過ごすうちに、水を飲ませるとことんと眠ることが判明。しかしまた水を飲むよう説得するのに1時間かかるのだ。
びっきーも水を飲むと、安心するのかすっと眠った。

また例えば、瞼を閉じさせるようにおでこを撫でると、子ども達は早く寝付いた。びっきーも、おでこを撫でると気持ちよさそうに眠りに入っていった。

また例えば、びっきーが子犬だった頃、びっきーに向けて、5歳だった末娘の名を間違えて、呼んでしまうことがよくあった。仕草が似ていたのだ。

びっきーが、死んだ。一昨日の夜、いびきをかいてぐっすり眠っているのを確認し、ちょっとだけと出かけている間に、まるで誰もいなくなるのを待っていたかのように、息をひきとっていた。
「シアワセダッタ」とか「ゴネンネ」とか「アリガトウ」さえも、言葉の歯車が外れたかの如く、ゲシュタルト崩壊していく夜を過ごした。
ひとつ確かなことは、山梨の小さな田舎町に越して来た年、家族になったびっきーが、そこにいなかった13年間など、考えられないということだけだ。
安心したような、ちょっとすました様な、彼らしい死に顔をしていた。

あ、ちょっとこの写真、太って見えるからやめてくださいよ。
冬毛で、もこもこしてるだけなんですけどね。5歳の頃の僕です。

これも、臆病そうに見えて嫌だなぁ。6歳の夏ですね。
小屋にいる時は、ホッとしました。夏でもけっこう涼しいんですよ。

これ、これ。この7歳の夏に撮った写真、お気に入りなんです。
『わんわん物語』のトランプに、表情が似ていませんか?
賢さと精悍さと優しさとクールさを合わせ持つって言ったら、言い過ぎかな。
恋多き過去を持つトランプはレディと恋に落ちましたが、僕は姫一筋でした。
姫はまだまだ、一人前とは言えなくて心配です。ぼーっとしてるし。
でもこれからは、何処にいても僕が見守っていきますよ。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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