はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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秀逸なビールの描写

西加奈子の小説『窓の魚』(新潮文庫)の描写の素敵さは何度読んでもしびれるが、なかでも好きだったものの一つにビールの描写がある。以下本文から。

ビールの最初の一口! その苦味は、舌の上で、次に入ってくるものと交わるために、身構えしている。でも次から次へとビールばかり流し入れると、あきらめて、ただ舌の上に残ることだけを考え始める。時折食べ物を入れると、驚いたように喉の奥へ消え、でも新しいビールを注ぎこむと、口の中はまた、その味だけになる。コクがあって、キレがあって、なんて誰かは言うが、本当はとてもだらしがなくて、あきらめが悪い。だから私は、ビールが好きだ。平気だよ、なんて顔をしておいて、私をすぐに酔わせてくれるのもいい。

「そうなのよ」
読んで、ひとりごちた。コクがあるとか、キレがあるとか、何か違うと思ってたのよ、と。だらしがなくて、あきらめが悪い、か。なるほど。

ビールを愛するわたしとて、ビールが美味しくない夜もある。そんな時にこの文章を読むと、ビールって苦いよなあと思うのだが、いくらでも美味しく飲める夜に読むと、ビールの魅力を再確認できるように思う。
そう考えると、小説ってお酒と似ている。同じ文章を読んでも、美味しく読める時とそうでない時があるのだ。

娘の芝居を観る前に、夫とキリンシティで一杯やりました。
王子はにぎやかな呑み屋街でしたが、ここは落ち着いた雰囲気。
そして、キリンシティの生ビールは美味い!

夫を待つ間、駅前の飛鳥山公園を少し歩きました。
桜並木です。桜の頃は、きっと綺麗なんだろうな。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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