はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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16年目の煮貝

山梨に住み15年以上が過ぎたが、甲州名物、煮貝を初めて食べた。
煮貝は、鮑を醤油味で煮たもので、海のない山梨で何とか海の幸にあやかりたいと港で煮た鮑を醤油樽に漬け込んで馬の背に乗せ運んだのが始まりだそうだ。馬にゆらりゆらりと揺られ醤油の味が馴染み、やわらかく熟成した鮑の煮貝ができたのだという。
高価なものなので、あると知ってはいたがこれまで口にすることはなかった。16年目にして初めてのいただきものである。嬉しくいただくことにした。
武田信玄も激戦の栄養補給や、客人のもてなしに煮貝を使ったという。知る由もないそんな時代を想像しつつ楽しんだ。
想像していたよりもやわらかく、しっかり煮込んであるのに塩分が勝っていない。旨味が豊かだ。夫とふたり、日本酒を呑みながらの夕餉となった。

煮貝を食べ思い出したが、普段はここ山梨に海がないことなど忘れていることが多い。米も野菜も美味しいし、山や森が綺麗だ。その上、生で食べられる魚だって売っている。忘れてしまうのも、ムリはない。煮貝を作った人は、今の時代より切実に海の幸のありがたみを感じていたのだろう。便利な世の中に生きていても、ときには思い出し、海の恵み、山の恵みにありがたみを感じることも大切だ。16年目の煮貝に、大切なことを思い出させてもらった。

握りこぶし大です。封を切ると、ぷーんと磯の香りがしました。

いただいた方に教えていただいた通りに、胡瓜サンドな盛り付けで。

煮汁が美味しいとの説明書きを読み、久しぶりにうどんを作りました。
確かに旨味が濃い。薄味でも、しっかり海の味がしました。
ちょうどあった、青さ海苔をのせて、海の幸うどんの出来上がり。

煮汁で炊き込みご飯も炊きました。具は針生姜のみ。茗荷を散らして。
炊き上がる時が、何とも言えずいい匂い!

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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