はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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『非常の階段』

芝居『非常の階段』を、観に出かけた。
劇団、アマヤドリにより、吉祥寺シアターで上演されるその芝居を観に行かないかと、伊坂幸太郎ファンクラブ(在籍2名)の仲間に誘われたのだ。
彼女のチケット手配は、いつもながら完璧で、最前列の真ん中で、生の芝居の迫力を満喫することができた。

テーマは、透明な家。舞台全体が壁のない家であり、取調室であり、公園であり、透明な空気をまとっている。主人公は、親に捨てられたナイト。ナイトが所属する詐欺集団の曖昧だけれど強い繋がりをまた、架空の家族として描いている。その詐欺集団が、ナイトの伯父の家に転がり込んできて・・・。

芝居は、しんとした空気のなか始まった。客席とフラットな位置の舞台に、ひとりの女の子が立って話し始める。
「今年の夏は、あんまり暑くなかったですね」
それが芝居のスタートなのか、初めの挨拶なのかも判らない不思議な雰囲気。そこに二人の男が、やはり静かに現れ、話に加わる。その時には、すでに舞台上へと心は奪われていた。

胸に残ったのは、記憶の改ざんについてだ。男が、夏の夜の友達との思い出を話す。もう一人の男が、それは自分の思い出だと言う。すると男は、自分の記憶にもあるのだから、自分の思い出でもあるのだと言う。もう一人の男は、それが本当に自分の思い出なのかどうか、そこにいたのが、本当に自分の友達だったのかどうか、判らなくなっていく。
それを観ていて、自分が立っている場所が揺らいでいく気がした。

「生の芝居っていいね」わたしが言うと「いいでしょう?」と彼女。
「明日も、違うの観に行くんだー!」と自慢する。
「おいおい、そんなにいっぱい観てたら、記憶、改ざんされちゃうよ」
若い彼女は、そんなわたしの言葉には、お構いなしのようだったが。

初めて芝居の台本を購入。彼女は、前作のDVDも、購入していました。

人物相関図。これに目を通して観たので、判りやすかったです。

早めに待ち合わせ、わたしは生ビール、彼女はスプモーニで、乾杯。

ブラッド・オレンジのソルベ。わたしは、2杯目の生ビールを、
彼女は、いつもデザートを楽しみます。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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