はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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電車に乗って

普段、車にばかり乗っているので、たまに電車に乗ると新鮮な気分になる。
電車を使うのは遠出するときがほとんどなので、指定席を間違えないように何度も確認したり、駅弁やお茶を選んだりしながらも、周囲の人々を知らず知らず観察していたりする。そわそわ、というところまではいかないが、いつもは使っていない扉を開けたような、新しい空気に触れたような感じがするのだ。

老若男女、いろいろな人がいる。持ち物も服装もそれぞれだ。
赤ん坊が泣いていれば、お母さん、周りの人に申し訳ないって顔してる、たいへんだなと思ったり、座席に誰かの忘れ物のハンカチがあれば、その隣に座っている人や座ろうとした人に目がいったりする。この間、全く同じガラホを持っている女性がいて、ちょっとうれしくなった。ガラホの使い勝手の悪さと料金の安さを秤にかけて選んでいるのだから、何処か価値観が似ているところがあるかも知れないとも思うが、ストレートヘアに真っ黒なベースボールキャップを被ったスポーティな雰囲気は、わたしと正反対のようにも思えた。

お年寄りや妊婦さんに席を譲ることはあっても、わたしから、そうして気になった人に声をかけることはない。そんなとき、想像してみる。あの友人だったら、どうするだろう。あるいは、あの人だったら? と。
「たいへんねえ」と笑いかけ、赤ん坊をあやす姿。
「落としませんでしたか?」と、ハンカチを指さす姿。
「同じガラホ!」と、意気投合する姿。
わたしにはできないそんなことをするであろう友人の姿を思い浮かべて、思わず一瞬笑顔になり、それから少し淋しくもなる。
人との繋がりが希薄になった現代では、わたしのような人がほとんどだろう。それでも、友人のようにお節介と言われることをいとわず誰にでも親切にできたら、またほかの友人のように飛び切りの笑顔で誰にでも話しかけられるようになれたらという気持ちは、わたしのなかにいつもあるのだ。

電車で食べた、駅弁を紹介します。
神戸帰省で、狐のお顔に魅かれて買った、きつねの鶏めし。
義母のマンションの近くにある、淡路屋さんの駅弁です。

黒七味をかけて食べます。左上三角の味が染みたお揚げが美味。

これも蟹の絵に魅かれて買った、山陰鳥取かにめし。
鳥取はアベ鳥取堂の駅弁。蟹寿司を出しているお店です。

シンプルなお弁当。ハサミには蟹肉がちゃんと入っていました。
何故、福神漬けがついているんだろう。蟹の形の容器は、
環境にやさしい自然分解樹脂で、できているそうです。

鳥取の観光案内が包みの裏側に載っていました。行ってみたいな。

石狩鮭めし。北海道札幌は弁菜亭の駅弁です。
大正12年からのロングセラー弁当だそうです。
骨までやわらかく煮えた鮭の昆布巻きが、美味しかった。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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