はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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庭の栗の栗ご飯

週末の土曜、庭の栗を収穫した。豊作である。
日曜の朝食に、栗ご飯を炊こうということになった。仕込みをするのは夜だ。
「一緒に剥くよ」と言ってくれた夫だが、夕方ご近所さん宅で飲み、酔っぱらって帰ってきた。鬼皮は栗剥き器で剥いてあったので、あとは渋皮を包丁で剥くのみ。
「酔ってるんでしょ。包丁持つのは危ないよ」
そう言って、彼の申し出を退けた。
夕食後、テレビを観ながらのんびりと栗を剥く。大粒の栗だったので、ふたり分の2合なら12個もあればいい。手を傷めることもなく、特に負担に感じもせずに剥けた。

だが翌朝炊きあがった栗ご飯を見て、ある疑問が浮かんだ。
夕べは、彼がビール持参でご近所さん宅に行ったので、わたしもキッチンドリンカーよろしくビールを空けて料理していた。そして風呂上りにまた1杯。夕食時にまた1杯。夫が開けたワインまでともに美味しく飲んだ。
「自分だって、じゅうぶん酔っぱらってたじゃん」
包丁を使い慣れているという自負もあったかと思うが、夫には危ないと言っておきながら、自分の状況は見えていなかったのだろう。

しかしそれ以上に、自分のことならなんとかできるという気持ちがあったのだと思う。夫が怪我をした場合、自分には判らない痛みや感情やそれに付随する諸々のことが発生し、わたしにはそれを把握することができない。そのことへの不安の方が大きかったのだ。
幽霊だって、どんなものであるか判らないからこそ、怖いのだ。
「わたしって、案外、臆病なのかも知れないな」
ほっくり炊けた栗ご飯に、自分自身の知らなかった側面を見た気がした。

ドングリが小さい訳じゃなくて、栗が大粒なんです。

炊けたー。お釜のなかでも、栗が粒の大きさを主張しています。

なめこ、若芽、油揚げ、大根に茗荷の味噌汁、塩鮭、モヤシとニラのナムル。
そして栗ご飯。ちょっと贅沢な日曜の朝食です。

甘い! ほっくほく。←ありきたりな表現だなあ。でもそうなんだもん。

ご近所さんに栗ご飯を持っていくと、カボスに変身しました。

夫が、薪ストーブ作業用の分厚い手袋で剥いたイガ残骸。

栗の木には、収穫後もまだ青い実が残っています。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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