はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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八ヶ岳と一体になった雲

八ヶ岳の真上に、雲がかかっていた。
「天使のわっかみたい」
運転しながら、つぶやく。ちょうど天使の頭とわっかくらいの間隔を空けて、雲が浮いていたのだ。
「天使のわっかは天使とセットだけど、あの雲も八ヶ岳とセットなのかな?」
天使が飛んでも歩いても、わっかはついて回る。じゃあ八ヶ岳が歩いたら、あの雲もついてくるのかと、うっかり想像してしまう。そんな想像をしたのも、雲がなんとも居心地よさそうに山の上に浮いていたからだ。まるで自分の意思で、そこに居るみたいに。

雲だけではなく、八ヶ岳に居るモノ達を思い浮かべる。棲んでいる動物達。根を張った木々、花々。そして雲のように、ときに現れ、自分の意思で八ヶ岳を歩き、登る人達。
「八ヶ岳は、そんなものものと一体なんだな」
その雲は、どうやら雪を降らせていたらしい。日が暮れてから、夫を迎えに出ると、静かに雪が舞っていた。

一昨日の八ヶ岳。天使のわっかのように丸くはありませんが、
八ヶ岳の真上に、ふわふわの雲がかかっていました。

雲一つない翌朝の八ヶ岳です。赤岳が白く凍っています。

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