はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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駅弁と小さな楽しみ

山梨から神戸に帰省するのに、往復10時間ちょっと。その楽しみの一つに、駅弁がある。先週は、東京駅で売っていた広島駅の駅弁『かきの土手わっぱ』と、東海道新幹線内やその駅で発売している『春らんまん』を楽しんだ。

どちらも初めて食べる駅弁で、牡蠣にしみた味噌味に唸ったり、思いがけず入っていたタラの芽の天麩羅をじっくり味わったりした。
駅弁それぞれの名もまた、工夫されていて、おもしろい。
『かきの土手わっぱ』は、牡蠣の土手鍋からつけられた名だと思うが、土手鍋ではもちろんない。土手を作り上げるかのように鍋に味噌を塗り、ほんのり焦がして風味を味わうことから、味噌味の牡蠣鍋をそう呼ぶようになったらしいが、そこからさらに「土手」がひとり歩きし、味噌味の牡蠣だから鍋ではなくても「土手」でよしとしたのだろう。
『春らんまん』は、素材の名ではなく、しかし、春先に花が咲き乱れるような華やかな弁当のイメージが持てる。桜の花の塩漬けや桜色の蒟蒻、卵の黄色といくつかの緑。小ぶりの大きさにしたのは、ターゲットを女性に絞ってのことだろう。鯛めしも入っていて、春ならではの進学などを祝う席でもOKだ。
車中で駅弁を食べながら、そんなことをつらつらと考えるのもまた楽し。

往復10時間かけての帰省は、しんどいことも多いけれど、小さな楽しみは何処にでもあるもの。手術を終えてICUで過ごす義母が言っていた。
「本を読んだりはできないけど、退屈しないのよ。いろんな機械があって、看護士さん達のお仕事も様々で、興味深いの」
どんなときにも楽しみを見つけられる義母。見習わせてもらっている。

行きの新幹線で食べた、広島産牡蠣の『かきの土手わっぱ』弁当。

帰りの新幹線で食べた『春らんまん』弁当。
春に獲れるイサダ(ツノナシオキアミ)や、わらびも入っています。
夫は隣りで、もりもりと牛タン弁当を、ほおばっていました。

乗換の塩尻駅で、夫が食べた『鴨そば』生卵入り。
さっき、牛タン弁当たべたでしょ(笑)
東京周りと長野の塩尻周り、時間的にはどっこいどっこいです。
時刻表に合わせて、乗り継ぎのいい方を使うことにしています。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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