はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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それぞれに違う、時計の針の進み方

ウッドデッキで、オニヤンマを見かけた。
「トンボが、へんなとまり方してる」と、わたし。
「トンボの懸垂だね」と、娘。
ふたり、物干しにぶら下がるトンボを見て笑った。
大きいからオニヤンマだろうと調べてみると、やはりそうだった。ぶら下がる小休止の仕方もオニヤンマ独特のものだそうだ。8月に見られることが多いらしいと調べて気づく。暦は早、8月だ。ありふれた昨日と似たような今日を過ごしているうちに、季節は移っていく。

「時間の使い方、なのかなぁ」
わたしの時間はのんびり流れているけれど、1日24時間なのは、みな平等。のんびりいこう派のわたしは、同じ時間を過ごしても、人よりたくさんのことはできない。夫などを見ていると、わたしの倍の持ち時間があるんじゃないかと思うほど、あれもこれもと忙しくしている。性質(たち)なのだろうと思うが、ふと疑ってみたりもする。同じ1日のなかに居ても、実はひとりひとり持ち時間が違うんじゃないかと。

だが、たとえそうだとしても、それで損をしているような気分になるかといえば、そんなこともない。これだけ生きていれば、それぞれが持つ時計の針の進み方が丁度いいのだと判っている。ぼーっとしてる間に世界中の秒針が光の速さで回っているとしても、それさえわたしにとって必要な時間だと思える。

オニヤンマは、あまり休憩しないそうだ。すぐに空へと向かって行った姿は、少ない持ち時間を惜しんでいるようにも見えた。
トンボは前にしか進まない。トンボと同じく、針の進み方はそれぞれでも、時間が後戻りしないことだけは、みな同じだ。

腕を曲げてしっかりつかまっていましたが、懸垂はしていませんでした。
つい声を掛けたくなります。「五十肩になるなよー」
    
この季節、庭にはアップルミントの白い花や、桔梗が咲いています。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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