はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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伊坂幸太郎入門書

伊坂幸太郎の小説を初めて読むんだったら、断然『チルドレン』(講談社)をオススメする。
「伊坂入門書だもんね、これ」
ファンクラブ(在籍2名)のわたし達は、この連作短編集を「伊坂入門書」と呼んでいる。
「伊坂テイスト満載なのに、万人受けする読みやすさ」
「笑って泣けるし」
「中学生が親に買ってもらいたいときには、家裁の調査官の奮闘記だって言えばいいし、子ども達に読んでもらいたいときには、銀行強盗の人質になるシーンからスタートするんだよ。超おもしろいんだって!って言えばいいし」
「実際おもしろいし」
「子どものことを英語でチャイルドと言うけれど、複数になるとチャイルズじゃなくて、チルドレンだろ。別物になるんだよ」
家裁の調査官、陣内のセリフを真似てみたりもする。だいたいこの辺りまでしゃべると、ふたりともうっとりしてくる。
「陣内がいいよねー」
「陣内、いいキャラだよねー。伊坂の小説にしか絶対出てこない伊坂キャラ」
「でもわたし、永瀬が好き」「そう言うと思った!」
心はもう、伊坂ワールドに飛んでいる。
「珈琲のシーンが、好き」
「五千円くれたおばさんのとこも、好きだな」
「カラスのエピソードも、いいよね」
「でも、やっぱラストがいちばん好きかな」
そして、話は『チルドレン』に、とどまらない。
「ところでさ、『砂漠』に出てきた家裁の調査官って、陣内かな?」
「絶対違うよ。陣内は高校生にサンテグジュペリすすめないでしょう」
「だよねー、彼の場合は、トイレの落書き集だもんね。武藤じゃない?」
「たぶんね。伊坂、登場人物や設定リンクさせるの好きだもんね」
「陣内と武藤が行った居酒屋“天々”だって『魔王』にも出てくるよね」
「あの居酒屋、行きたーい!」
話はさらに、他の本にまで移っていき、尽きることはない。
      表紙の絵は、左から陣内、盲導犬べス、盲目の青年、永瀬。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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