はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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娘と唐辛子

上の娘に、カナダでよく作って食べていたという野菜スープのレシピを教えてもらった。と言っても何のことはない。煮る前に、ニンニクと唐辛子をオリーブオイルで炒め、ニンニクと唐辛子は取り除き、その油で野菜を炒めて煮るだけのこと。
「ペペロンチーノ味の野菜スープって訳だね」と、わたし。
「そうだね。どの料理もペペロンチーノ味だったかも」と、娘。
味見をしてみると、塩は薄めだが、唐辛子のほんのりとした辛味とニンニクとオリーブオイルの旨味が相まって、なかなか美味かった。
「あったまるね」「でしょう? そのうえヘルシー。唐辛子、いいよね」
彼女は最近ハマっているフォーにも、必ず唐辛子を入れている。

だが教わった通りにと作っていて、何かがもやもやとしていた。娘と唐辛子。そこでひっかかっているものがある。
「でもさ、あんまり辛くないかも。唐辛子の辛味、ほんのりだなあ」
その言葉に、「そう? あ、もしかして種とって炒めた?」と、娘。
「種とるよ、そりゃあ。種入れたままだと辛すぎるでしょう」
「とらないよ。そんな面倒くさいことしないよ」
そこで、もやもやと広がっていた霧はすっと晴れた。娘と、唐辛子の種を取るという面倒な作業はどうしても結びつかない。そこにひっかかっていたのだ。
「だよねぇ。そんなこと毎回する訳がないよね、きみが」
「そうだよ。する訳がないよ」わたしは、する訳なんだけどね。
カナダではフレッシュなものが売っていたらしく、彼女にとって日本の乾燥唐辛子は、あまり辛くないらしい。そのカナダでも種を取っていなかったというのだから、相当な辛い物好きだ。まあ、わたしに似て、ということになるが。

スープは、炒めた唐辛子を入れると、ほどよい辛さになった。
唐辛子は身体を温めるだけでなく、胃壁の保護にも効果があるそうだ。自分に合った辛さを知ってこそ楽しめる香辛料なのだとか。
「何ごとも、ほどほどが肝心ってことかな」
刺激は、求め始めるとどんどんエスカレートしていく。だが、と考えた。彼女には、そんな心配は無用だろう。辛さと面倒くささとを天秤にかけながら料理しているうちは、そこまでこだわりがある訳ではあるまい。

たっぷり煮た野菜スープ。見ているだけで心もほっかほかになります。

よそってからオレガノを振りかけました。食べてまたほっかほか。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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