はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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納豆の器を探しに

しんとした心持ちを、強く求めていることに気づく時がある。
それは、何かが上手くいかなくて落ち込んだ時でもなく、体調を崩した時でもなく、バイオリズムの波が加速しつつ落下している時でもない。負の感情ではないのだ。わたしのなかで強く求めている、真っ直ぐに前を向いた感情だ。そんな時、何処でもいいから器を見に行く。小さな店でもいい。だが、たくさんの陶器と向き合うと、よりしんとした心持ちになる。

その「しんとした心持ち」を求め、ひとり『夢宇谷』(むうだに)に行った。
同じ北杜市内の大泉町にある、陶器屋だ。雑貨屋と言ってもいい。ガラスはもちろん、染め物や絨毯、蝋燭、お香、アジアン風のワンピースやお面などもある。店内は広く多くのものが置いてあるにもかかわらず、整然としている。その空間には、埃など存在しないかのように全く持って整然としているのだ。
敷地内に入るだけで、「しん」は、やって来る。時間の流れが変わり、胸のなかの瓶に張った水は波紋を鎮める。「無の境地」とまではいかないが、無心になれる気がしてくる。

無心になるためのコツは、心得ている。目当てを定めておくことだ。
「納豆を混ぜるための器を、ひとつ」
昨年割ってしまった器の後釜を探す気持ちになれず、ずっと在り合わせを使っていたのだが、朝食の納豆率が上がるにつれ、そろそろ、と考えていた。
珈琲用のマグやお湯呑みには、つい目が行ってしまうが、納豆、納豆とゆっくりと店内を歩く。3週し、ふたつの候補が上がった。黒織部と、青が効いているベージュの器だ。黒織部にはとても魅かれたが、長く使うには少し模様が欲しかった。青の器を手にして、もう1周店内を歩いた。
いつしか「しんとした心持ち」を強く求める気持ちは満たされ、『夢宇谷』の瓶のように胸のなかには晴れた青空が映っていた。

入口までの外通路には、たくさんの瓶に水がたっぷりありました。

鬼瓦の周りには小さな鉢植えが。苔玉などもありました。

エントランスから見える、外廊下の風景。木漏れ陽が綺麗。

外廊下を抜けて、ようやく入口に近づきました。

1階のアートコーナー。素敵な屏風がたくさんあったけど、手が出ない。

1階はひんやりした涼しい雰囲気ですが、2階には陽がさしています。

帰りに外廊下から見下ろした、エントランスの風景です。
写真では伝わらない店の広さ。器、雑貨の豊富さ。ぜひ足を運んでください。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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