はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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ラーメン屋の死角

ちょっと寄り道は、日々続いている。
所用で甲府に出た際、行ったことのないラーメン屋を開拓しようと『白虎』に立ち寄った。あらかじめネットで美味いとの評判を確認していたので、ちょっと浮き浮きしつつドアを開ける。
ひとりで初めての店の暖簾をくぐるときはいつもそうだが、心地よい緊張感が伴う。そのなかには期待もあるけれど、その店の流儀を知らないアウェイ的な不安もある。特にラーメン屋は、座って注文タイプと券売機タイプに分かれ、券売機が見当たらなければ席につく。
『白虎』では、ドアを開けた途端、声をかけられた。
「いらっしゃいませ。券売機をご利用ください」
ドア横に立っていた女性店員が、にこやかにとても感じよく片手で券売機を指し示した。そう。この店の券売機、入口すぐの右手にある。客席が広がっているのは左側で、自然と左方向に進んでしまいがち。券売機の位置が、死角なのだ。初めての客が戸惑う要素を生む造りになっていると言ってもいい。
しかし『白虎』は、客に戸惑わせないサービスを提供することで、それをみごとにプラスのイメージに転換していた。

それだけのサービスをする店だ。もちろんラーメンは美味かった。
子どもの頃、広い友人宅でかくれんぼをした時のことを思い出しながら食べた。入口のドアの陰に隠れていた男子が最期まで見つからなかったっけ。死角という言葉は、そのときに初めて知った。

「びゃっこ」と耳で聞くと漠然としますが「白い虎」なんですよね。
白と黒にわずかな赤のデザインが、シンプル綺麗です。

入って右手の券売機。客席は左側に広がっています。
どうしても、左に目が行くような造りになっているんです。

店内、白と黒で統一されています。テーブルも椅子も。

どんぶりも蓮華も黒。コップもモノトーン。こだわりですね。
いちばん人気だという豚骨味噌ラーメン。麺はしっかり太め。
分厚い炙りチャーシュー。おろし生姜の甘みが効いていました!

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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