はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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ベジタリアンも十人十色

「ヴィーガン」という言葉を初めて聞いた。
「オーストラリアで会った人のなかには、ベジタリアンとかヴィーガンだって言う人も多かったけど、サムは違うよ」
4月にステイするオーストラリア男子、サムの話を、上の娘としていた。
「ベジタリアンは、卵とか乳製品とかは食べるけど、ヴィーガンは、バターで焼くのもダメなんだって」
菜食主義にもいろいろあり、ヴィーガンは卵も乳製品も摂取しないらしい。
「ふうん」わたしは、ただ思う。「ふうん」と。
主義という程のものは何も持たず、好きなものを食べてきた。野菜は大好きだし、年齢的にも肉を食べることは少なくなってきた。でも魚は大好き。刺身も、焼き魚も、煮魚も。
「なんか、もったいないよね」と、娘。
「どうせなら、美味しいもの食べて生きていきたいよね」と、わたし。
「それがさ」と娘が言う。「どうして菜食主義? って聞くと、主義って言う程の強いものを持ってるっていうよりは、身体によさそうだからとか、野菜だけにしたら体調がいい気がするとか、曖昧な答えが多かったんだよね」
「うーん。それは確かに、もったいないかも」と、わたし。
でもまあ、信念を持ってそうしてる人も多いんだろう。
金子みすずの詩 『わたしと小鳥と鈴と』じゃないけれど「みんな違って、みんないい」訳だし。もったいないの定義だって、それぞれ違うわけだし。
ふたり肩をすくめ話しつつ、娘もそう受け止めていることがわかる。
小学校卒業時、好きな四字熟語に『十人十色』を選んだ彼女は、オーストラリアで様々な人に出会い、さらに「ひとりひとり違っていいんだ、それが当たり前なんだ」という思いに磨きがかかったようだ。

そんな話をしていたせいだろうか。夕飯は、ヴィーガンよろしく野菜のオリーブオイル焼きになった。
トマトを焼きつつ「あー、水道橋『鳥元』のトマトの肉巻き、食べたいなぁ。もちろん、よく冷えた生ビール共に」と思ったわたしは、到底ヴィーガンどころかベジタリアンにも成りえないが。

最初に、にんにくをカリカリに焼いて、フライパンから取り出します。
にんにくの匂いがついたオリーブオイルで野菜を焼き、塩胡椒。
にんにくを最後に散らすと、その香ばしさが野菜の味を引き立てます。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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