はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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滑稽に見えるほど、必死に生きてみろよ

「もう雪の心配はないね」「もうだいじょうぶだよ」
雪柳に産み落とされたカマキリの卵を見ながら、夫と話した。
この冬は、例年になくカマキリは高い位置に卵を産んでいる。一番高いものは地上1メートルの位置。そのラインで、その年の雪の深さがわかると言う。カマキリは子孫を残すため、雪が積もらない高さに卵を産むのだ。
今年は1度、80cmほど積もったが、1メートルには満たなかった。カマキリ達も元気に生まれてくるだろう。ホッとして、温かい気持ちになる。

如何にも神経質そうな三角の顔をした肉食のカマキリは、物語でも嫌われ者の役まわりが多いがわたしは好きだ。
そこに居るだけで踊っているような印象を受けるのは、鎌がフラメンコの裾が広がった袖のように見えるからだろうか。その姿は滑稽でもあり、必死に生きているようにも思える。
「俺みたいに、滑稽に見えるほど、必死に生きてみろよ」
出会うたびにカマキリは、わたしに言うのだ。
 
雪柳に6個見つけました。ちびカマキリが生まれてくるのは梅雨前頃かな。

去年の夏の写真です。鎌のフリルはあまり派手じゃないタイプですね。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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