はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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わたし達のご飯でできている

友人宅で、忘年会をした。気心知れた女子5人、わいわいと飲んだ。
その何度かおじゃましたこともある素敵な家に住む友人は、気づかいの人。料理にもその性格がありありと見てとれて、一同感心した。
「すごーい!」「たいへんだったんじゃない?」
食べる前から、美味しさを感じるような盛りつけ術。それも少しずつ、いく種類もの料理を丁寧に並べてある。

また、ニンニクや香辛料の効いた豚のリエットを作って来てくれた友人もあり、作ったことのない料理に舌鼓を打ち、みな、うなずく。
「うわ、美味しい!」「ワインにぴったり!」「みんな、料理上手だねぇ」

すると、ひとりの友人が言った。
「そりゃあ、料理上手だよ。みんな、お母さんなんだもん。子ども達は、わたし達が作った料理で、大きくなったんだから。わたし達のご飯で、できてるみたいなもんじゃない」
「ほんとだ!」「その通りだねぇ」

「年を忘れる」とかく忘年会だが、今は別々に暮らす子ども達と、毎日一緒にご飯を食べたことを、しみじみと思い出した。幼い息子と一緒に味噌汁の出汁用にと煮干しの頭とハラをとったこと。ダイエットすると言う中学生の上の娘のために毎日オニオンスライスを刻んだこと。末娘が大好きで二人の夜によく食べた水菜のハリハリ鍋。大鍋に作ってそれぞれ好きなだけよそった親子丼。
もし、そんな風にわたしが作ったご飯で、子ども達ができているとしたら、これから先、様々なことがあるだろうけれど、なんとか生きていってくれるだろうと、根拠なく思えたのだった。

芸が細かい! 写真を撮った後、煮魚に針生姜をのせてくれました。

海鮮アボカドサラダ。中華とバジルのドレッシングが、
手作りで用意してあって、たくさんいただきました。

ジャンボロールキャベツを切り分けてくれました。チーズブロッコリーは、
別のお鍋で作ってあって、そんなひとつひとつに温かみを感じました。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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