はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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ジョウビタキの習性

ジョウビタキが来る季節になった。
だが、今年のジョウビタキは一味違う。これまでコンタクトをとってきた野鳥達は、渡り鳥ではなく常にこの辺りにいるシジュウカラやヤマガラが多かった。人懐っこいキジなどもたまにいるが、まあ、たまにである。

彼のコンタクトの取り方は、印象的だ。彼、雄と判るのは、ジョウビタキは雄、雌の外見がすぐに見分けられるほど違うからだ。
その彼は、2階のベランダに出るドアにやってくる。取っ手にとまって、首を傾げたり、伸ばしたり、きょろきょろしたり。そして、飛ぶ。ドアのガラスに向かう形で上に飛びあがり、ふたたび取っ手に着地する。それを何度も繰り返すのだ。そのさまは、首を伸ばしてもどうにも見えない家のなかが見たくてたまらないというように見える。
こつんこつんとドアに当る音を聞いて、夫が目を細める。
「また、やってるよ」
「何がしたいんだろうね。昨日はリビングの窓からのぞいてたよ」
首を傾げたりしながらこちらをのぞく様子は、何とも可愛らしい。
「我が家に、興味があるのかな?」
「好奇心旺盛な、子なのかもねえ」
ベランダのドアの下には、糞やら木の実やらが散らかっているが、ふたりとも気にしない。ジョウビタキの愛嬌ある仕草にただ微笑むばかりである。

調べれば、ジョウビタキはテリトリー意識の強い鳥らしく、車のミラーや窓などに映った自分の姿をほかの雄だと思い追い払おうとするらしい。イソップの橋の上から川に映った自分を吠えた犬を思い出す。しかし、うちの子に限って、ねえ。とも思うのだ。あどけない顔を見ていると、そんな対戦的な理由ではなく、家のなかをのぞく可愛らしい悪戯のようにしか思えない。
「どう見てもあれは、のぞいてる顔だよねえ」
すでに彼を「うちの子」は違うと、特別視している自分がいた。
  
家のなかはどうなってるのかな? と首を伸ばして覗いてるよう。

ドアの取っ手を、お気に入りの止まり木にしているのでしょうか。
イソップの橋の上の犬のようには思えないんですが。
photo by my husband

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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