はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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枯れ葉を集めて

日曜日。雨の予報が先延ばしになったようなので、夫とふたり庭仕事をした。隣の林から舞い落ちた枯れ葉の片づけである。
「都会だと、隣りの木の落ち葉がトラブルのもとになったりするんだよな」
夫の言葉に、笑って返す。「ここじゃ、文句の言いようがないもんね」
もともと林だった土地に建てた家なのである。両側は、それぞれ違う人の土地だが、見に来る様子もなく顔も知らない。落ちてきた枯れ葉は、ただ林に戻すのみ。例え持ち主を知っていたとしても、文句を言うどころか、林にあずかっている恩恵の方が多いくらいなのだ。

東側の林には、隣接した場所に山桜があり、我が家の土地に張り出したその枝は、13年と少し生きたびっきーに、素敵な木陰を作ってくれていた。寒さにめっぽう強かった彼も、夏の暑さにはバテ気味だったが、鎖は長く繋いでおいたので行動範囲は広く、よく桜の木の下で涼んでいた姿を思い出す。東側の林では、多分、もうすぐミツバツツジが咲き始めるはずだ。

西側の林は、西陽をかなり和らげてくれている。越して来た15年前よりも、確実に夏の暑さが厳しくなった今、これには本当に助けられている。それでもマツクイムシにやられ、赤松が何本も切り倒された林を、末娘は淋しそうに眺めていた。5歳で越して来た彼女には、この林が隠れ家のような存在で、まるで自分の部屋のように落ち着いて遊んでいたっけ。夏、カブトムシやクワガタが蜜を求めてやってくるのは、西側の林だ。

そんなことを思いつつ、枯れ葉を林に戻した。枯れ葉の下に眠っていたスミレや芝桜が「あ、春ですか」というかのように、伸びをした。

庭の花達の様子です。雪柳は、なかなか蕾を開こうとしませんが、
一番陽のあたるところのアスファルト側から咲き始めました。
太陽の熱を吸収したアスファルトが、温かいからでしょうか。

雪柳の足元には、芝桜がやはり少しずつ、咲き始めています。

水仙は、今まさに満開。ようやく上を向き、太陽と会話しています。

クリスマスローズはうつむいたまま、静かに順番に咲いている途中です。

ハコベの小さな花は、清楚で可愛らしく、ハッとさせられます。
雑草ですが、しばらく楽しもうと思います。
おひたしやみそ汁に入れて、食べてもいいし(笑)

あちこちに葉を広げ始めたスミレ達には、小さな蕾が揺れ始めました。
昨日は、この後雨が降り、植物達は嬉しそうでした。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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