はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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紫陽花が咲く前に

メールが来た時に、感じることがある。
「あ、この友人は透き通った水色のイメージ」
「彼女は、アメジスト色だな」「あの人は、向日葵色」「薄桃色かなぁ」
その人に感じるイメージなのだが、メールという形を持ち、そのイメージが色を帯びてくるといった感じか。
嫌なことがあった時に、透き通った水色のメールは嫌な気分を洗い流してくれる。アメジスト色はハッとさせてくれるし、向日葵色は元気をくれる。薄桃色は、ふんわりした気持ちにさせてくれる。

そんな風に感じられるのも、自分が濃く濁った黒や、何もかもを撥ねつける深い灰色になっていないからこそだと思う。底なしの闇に落ちていくような気分の時にも、できれば自分を無色透明にしておきたい。誰かの色に心を染めるのは、思いのほか楽しいし、新鮮な気持ちにもなれる。
案外そう思うことで、底なしの闇にも染まらずに居られるのかもしれない。カラフルなメール達と、それを送ってくれる友人達に感謝しつつ、紫陽花色した6月の朝の空気を、深く吸い込んだ。

もう少しで咲きそうですが、蕾のままの庭の紫陽花に別れを告げ、
スペインへ行ってきます。どんな旅になることやら。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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