はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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バルセロナじゅうの音を集めて

バルセルナの街は騒がしい。
様々な露店が並ぶランブラス通りは、平日でも朝夕問わず人があふれているし、バルにも、朝からビールを飲む人、ランチだかディナーだがわからない時間に酒を飲み山盛りの肉や野菜を食べる人、朝まで飲みながら大声で笑い歌う人。人、人、人。年齢はまちまちだが揃って声が大きく、これがまた絶え間なくしゃべるのだ。想像するに、こういった会話の連続なのではなかろうか。
Aさん「昨日観た映画さ、もう可笑しくってさぁ」
Bさん「それがさ、うちの旦那と息子、1週間ケンカしてんのよ」
Cさん「聞いてよ。今朝行った珈琲屋、最悪なの!」
Aさん「でさ、映画の笑いのツボが、彼氏と違うんだよね」
Bさん「それがさ、旦那も息子も、どっちもどっちなの」
Cさん「レジの女、ぶすっとしてて、釣銭間違えたのに謝らないんだよ」
「だってさぁ」「それがね」「あれはフラれた八つ当たりだね」
たがいに自分が言いたいことを、しゃべり続けているのだ。それなのに何故か波長が合った時に高らかに笑い、突然歌いだす不思議。それでもケンカにならないのは、根っからの陽気さによるものだろう。あくまで想像だが。

働く人も陽気だ。ガスボンベを運ぶおじさんは、狭い裏通りを歩きながらカンカーンとボンベを叩き「オーラァ!(ハロー)」とオペラのような声で叫ぶ。
通りから1分ほど入った場所にある安ホテルの部屋は、これらバルセロナの音がすべて集められたかのように朝4時を回るまで、しっかりと騒がしいのだ。これには、全く参った。
「この部屋さぁ、集音機ついてるんじゃないの?」と、疲れ果てた顔で夫。
「それ、一概には否定できないよね。この騒々しさ」と、わたし。
「ランブラス通りじゅうの音が、この部屋に集まってるんだ、絶対」
「これはもう、飲んで寝るしかないね」
という訳で、夜はふたりバルに繰り出した。まあ、静かな街でもビールを飲むのは変わらないんだけどね。

セビーリャ地方のライトビール『クルスカンポ』で乾杯。

バル『イラティ』では、バスクスタイルのピンチョスを、
(パンの上に、様々な具を乗せたもの)自分で皿に取ります。

立ち飲みでしたが、ピンチョスの種類も豊富で、たくさん食べました。

お勘定は、飲み物代+ピンチョスのつま楊枝の本数で計算されます。
「これって、回転寿司スタイルだよね?」と、夫。
「ピンチョス、寿司と似てるし回らない回転寿司だ!」と、わたし。


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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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