はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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人が四角くないことを知る

ガウディが、何故偉大だと言われるのか知らなかった。
『サグラダ・ファミリア』と呼ばれる教会を設計した建築家で、彼が亡くなった後も、その教会は作られ続けていることは知っていた。130年以上かけてもいまだ建築中なのだから、すごい建物なんだろうとは想像もしていた。曲線の美を追求しているかのような奇抜な外観も、テレビなどでは何度も観たことがある。だが、ガウディのすごさは、違うところにあった。

他にも『バトリョ邸』『コロニア・グエル教会』などの建築物を観て感じた。彼は、いつもそこで過ごす人々の心の奥深いところまで想像し、どういう空間なら解放された気持ちになれるのか、どうしたら笑顔が生まれ心を通い合わせ、気持ちが豊かになれる場所になるだろうかと、考え続けていたのだ。
人は四角くない。その人が過ごす建物には曲線が必要だ。しかし四角い建物は強く安定している。それと同じだけの強さを持つ建物を曲線で建てるには。
ガウディは重力に逆らわない曲線の形を10年かけて研究した。その集大成が『サグラダ・ファミリア』イメージは森の中の教会だ。『バトリョ邸』では地中海の波や水泡がイメージされ、タイルのモザイクで作られた外観はドラゴンの鱗のようだと言われている。どの建物にも、草木や動物、魚や貝殻を思わせるデザインがあちらこちらに見られる。

奇抜で面白い外観や、内装のホッとするような曲線だけではなく、人の手に馴染みやすい手すりや取っ手、廃墟になった建物から取り出したタイルや瓦礫を使うエコな姿勢から、生きとし生けるものすべてに対するガウディの強い思いが感じられる。
「あきらめない人だったんだな」
最後に観た郊外にある『コロニア・グエル教会』外待合いのベンチに座り考えた。直線を曲線にするなんて無謀なことをと笑われたかもしれない。くじけそうにもなっただろう。それでも試行錯誤を重ね創りあげていったガウディの強い思いを、バルセロナの風に感じた。

『サグラダ・ファミリア』なかの礼拝堂。確かに森のなかにいるようでした。

それなのに螺旋階段を上からのぞくと、渦巻き貝殻のよう。

『バトリョ邸』リビングの中心にあるステンドグラスは海の泡か貝殻か。

『コロニア・グエル教会』も、森のイメージですが、
よく見ると柱の模様が鱗のようにも見えます。

ステンドグラスは、花の形。窓が開閉できるようになっています。
どの建物も風の通り道を作ってあり、自然の風を感じました。



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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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