はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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落としたボタンの行方

ウッドデッキで、蛙が日向ぼっこしている。
「おっと!」洗濯物を干しつつ、踏みそうになり驚かされた。
「きみ、秋らしい、色になってきたねぇ」
どの程度、蛙が変色するのかは知らないが、最近見かける蛙は、見るからにアマガエルです、という綺麗な緑色ではなくなった。身体も太ったものが多く、すっかり冬眠の準備は出来ているかのようだ。
洗濯物を干し終える頃には、もういなくなっていた。ウッドデッキの下に、降りたのだろう。これだけ涼しくなっても、長い日向ぼっこは身体に応えるのかもしれない。約30㎡のウッドデッキの下は、冬眠するのに打って付けのような気もする。

13年前、越して来た年の夏、夫を手伝い、まだ中学生だった息子と3人で、炎天下、素人ながらに基礎を組み立て、水平を計り「そこ、右、右、いや左だ」などと言いながら、何日もかけて張ったウッドデッキだ。それからの年月に、半分ほどの板は傷み、張り替え、何年かごとに塗り替えもした。

この板張りのデッキの上で、いったい何度バーベキューをしたことだろう。
年に1度、デッキの下を夫が掃除しているが、スプーンや箸やハマグリの貝殻、ボタンやアクセサリーなどが出てきたりする。暗く見えないなかで、落ち葉を掃きだすための掃除なので、まだまだお宝も眠っていそうだ。
ふと、さっきの蛙が、ボタンやスプーンや貝殻で飾った、土のなかの家に住み、冬支度であれこれ調達に回っているかのような想像が膨らんだ。そしてこの間、高遠をドライブした時に、落としたワンピースのボタンを思った。あのボタンも、何処かで誰かが、大切に使ってくれているといいんだけれど。

眠たそうな気怠い感じが、目元に表れていますね。

けっこう広いです。10人でバーベキューOK!
木が痩せて、板と板の隙間もずいぶんと空きました。

高さも、1mほどあります。小さい子が来ると、落ちないかとハラハラ。

ウッドデッキから見上げた、隣の赤松の林です。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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