はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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一瞬の小さな出来事

娘と一緒に流れ星を見た。双子座流星群が流れた夜だ。
夜9時まで友人達と勉強会をする娘を迎えに行き、帰ってきたのは9時20分くらいだろうか。車を降りると星がいつもに増して数多く輝いていた。
「おー、オリオン座がくっきり見える」
わたしの言葉に娘が顔をあげた瞬間、星が流れた。
「流れ星!」「うわっ、久々に見た!」
寒空の下ふたり歓声を上げた。
「そう言えば、今夜双子座流星群が流れるんだった」
「そうだった!」
流れ星を見た後にふたりで気づいた。朝、娘からその情報を聞いたばかりだったのに、すっかり忘れていたのだ。後から気づいたことがまた可笑しくふたりで笑う。流れ星は、確かな存在感を示し綺麗な線を夜空に描いたが、何か儚く、まるでわたし達、母娘へのプレゼントのような気がして嬉しかった。
一瞬の出来事。ほんの小さなことだ。きっと娘はすぐに忘れてしまうだろう。だから余計に取っておきたいと思った。朝聞いた情報すらすぐに忘れてしまうわたしだが、忘れずにおこうと、胸の中の大切な場所にしまった。

リビングに置いてある貝殻でできた教会。知人の画家さんが作ったものです。
蝋燭のようにちらちら灯るライトが入っていて雰囲気があります。
こんな教会に住んでいたら、いつでも流れ星が見られそう。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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