はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
[716]  [715]  [714]  [702]  [701]  [700]  [699]  [698]  [697]  [696]  [695

女子会とマムシグサ

毒があるのは知っているが、心魅かれる草花がある。
スズランもそうだが、清楚な可愛らしさや、上品な香りに魅かれるのみで、毒のあるなしに関係はない。しかし、その毒々しさゆえの美しさを感じる花もある。その名も『マムシグサ』

カラーに似た形だが、色は緑や紫で、蛇が獲物を見つけた時のように首をもたげている。茎には蝮の模様と似た斑があり、秋には毒素を含んだ真っ赤な実をつけ、里芋と間違えそうな根にもまた、毒を忍ばせている。

そのマムシグサが、散歩道にたくさん咲いている。芽が出ているなぁと思ってから1週間ほどでもう、立派な花を咲かせているのだから、ジャックと豆の木並みに(と言うのは、もちろん大げさだが)にょきにょき伸び、ぐんぐん育つ不思議な花だ。強いのだろうなと、見とれる。
鳥や動物達に、すべて食べられ根絶やしにならないよう、猛毒とまでは言えない程度の毒を持つようになった植物は多いのだそうだ。
「生きていくために、必要な、毒かぁ。それも何か、悲しいな」
我慢し続けて胸に溜まった『毒』も、我慢できなくて言葉にして投げてしまった『毒』も、この歳になったって、わたしだって、手に余るほど持っていて、それも自分、と受け止めてみる。受け止めて、深呼吸する。だがその深呼吸の息さえも、毒素を含んでいるようにも思えてくる。

そんなことを考えていたら、友人からメールがあった。女子会のお誘いだ。
「嬉しい。友よ、ありがとう!」口に出した自分に、思わず微笑む。
そうだ。人には『毒』を浄化する言葉が、あるのだ。
「ありがとう」と「ごめんなさい」と「愛してる」心から発したその言葉は、自分の『毒』も、周りの人の『毒』も浄化していくという説がある。
「友人達に心からの感謝をこめて、いい酒、飲むぞー!」
その時点で『毒』はすでに、海の水すべてで薄めたほどの効き目しか失くなっていた。いやー、持つべきものは、酒と友だよ。マムシグサくん。

首をもたげた感じがマムシっぽいと言われれば、うなずけます。
でもわたしには、羽根(葉)を広げた鶴にも見えるような。

首をおろす前は、こんな立ち姿。なかは紫色です。調べたら種類が多く、
何々マムシグサですとは、断定できませんでした。

そっぽ向いたふたり、って雰囲気で咲いています。喧嘩中かな?
ふたりとも、しょんぼりしないで仲直りしたら?(笑)
毒を持つきみ達も、光合成しては、地球上のあらゆる生き物に、
酸素を作ってくれているんだよねぇ。ありがとう!

拍手

07 2019/08 09
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
ご意見などのメールはこちらに midukisae☆gmail.com
(☆を@に変えてください)
Template by repe