はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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ポーチミン日本語事情

ホーチミンのメインストリート、ドンコイ通りには様々な店が並ぶ。
オーダーメイドでワンピースやブラウスなどが作れる服飾雑貨の店。民族刺繍の雑貨が並ぶ店。陶器やカラフルな漆器を並べた店。民族衣装アオザイの店。マッサージやエステ、ネイルの店も多い。その他にスーパーやデパートもあるし、飲食店は、ベトナム料理の店、珈琲屋は数知れず。イタリアンやハンバーガー屋、寿司屋もある。

わたしが行きたいところは、まず雑貨屋。洋服もみたい。食器も大好き。上の娘に頼まれたインスタント麺を買いにスーパーにも行きたい。
ベトナム語はもちろん、英語さえままならないが、買い物くらいはできるだろうと、まずは洒落たディスプレイに魅かれ、服飾雑貨の店に入った。
「シンチャオ」ベトナム語で、こんにちはと挨拶する。
すると若い女性の店員が、感じのいい笑顔で「いらっしゃいませ」と言う。
あ、日本人だって判ったんだ。日本語の挨拶、覚えているんだな、と思っていると、今度は「試着できます」と言う。
「ありがとう」つい日本語で返してしまった。「日本語、上手ですね」
そう褒めるとテレた感じに笑って「ちょっとだけ」と言う。
「すごいな。日本語勉強してるんだな」
感心しつつしばらく歩き他の雑貨屋に入ると、ふたたび「いらっしゃいませ」
との挨拶。そして「これは漆です。卵の殻も使っています」「三個一組です」
挨拶だけではなく、商品の説明も値段も、ちゃんと日本語で覚えているのだ。
十軒近くの雑貨屋に入ったが、ほとんど日本語が通じたのには驚いた。
無論、仕事だからということは多分にあるのだろうが、日本語が上手くなりたいという意欲がひしひしと伝わってくる。
ベトナム料理の店で『るるぶ』の付録を見せて料理を頼むと、若い男性店員に
「この料理は、日本語で、何と言いますか?」と逆に聞かれたこともあった。
耳に新しい日本語があると、その都度お客さんに訪ね、彼ら、彼女達は、貪欲に吸収しようとしていく。その姿には、もうずいぶんと長い間、思いだすことすらなかった「向上心」というものが、眩しく輝いて見えた。

サイゴン川の前から北西に伸びた、ドンコイ通りを歩きました。
徒歩2分くらいのところにある服飾雑貨屋さんは、
手づくりのチュニックやワンピースが並ぶ『unique』

3階建てのスーパー『ラッキープラザ』スパイスやインスタント麺、
ベトナムコーヒー、ビールなど、気軽に買い物を楽しめます。
万引き防止のためか、入口で鞄はロッカーに入れなければなりません。

『emem』手作り小物はデザインもお洒落で丁寧に作られていました。

右に曲がってマックティブーイ通り右側にある雑貨屋さん『coco』

ずっと歩いて行くと「え? なにこれ?」と思ったら

『市民劇場』で行われるイベントの客寄せのために置かれたものでした。
ここでは、オペラも上演されるそうです。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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