はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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ベトナムに入らば

「道路は渡れないところが多いと思うから、ムリしないで」
夫に、言われていた。
ベトナムには信号が少なく、横断歩道で人が待っていても車やバイクが止まることはないし、バイク天国と言われるだけあり、とにかくバイクが多いのだ。
「渡れなくて帰れないと思ったら、タクシーに乗ってもいいから」
物価は安いし、金銭的なことを気にするより、まずは安全を考えてということだ。ホーチミンのそんな道路事情はガイドブックにもかいてあるほど。『るるぶ』に載っていた「道路の渡り方」には、ゆっくり歩くのがコツとある。走って渡ると、バイクの運転手に動きが読めないから、逆にゆっくり歩いた方が危なくないのだそうだ。
「ひったくりにも、気をつけて」
バイクによるひったくりも多いらしい。バッグは車道側には持たないというのは最近日本でも夜道を歩く時などには気をつけるべしと言われていることだ。

ドンコイ通りを歩き始めてすぐに、日本語で声をかけられた。
「おねえさん、どこいくの? のっていかない?」
何故に歩道をバイクが走ってる? との疑問はすぐに解消されることとなる。バイクの運転手達は、歩道を走るのがルール違反だとは思っていないのだ。
声に答えずすたすたと歩くが、歩道をバイクで走りながら追ってくる。いったい何なのだろうと考えて、気づいた。道を歩けば、バイクタクシーに勧誘されると聞いていたのだ。ゆっくり歩く観光客は格好のターゲットなのだろう。
「ノーサンキュー」と言うと、素直に離れていく。
だが、歩き出せばまた別のバイクが「おねえさん」と声をかけてくる。その繰り返しには閉口した。なので、ちょっと早足で、まるでこの辺りのことなら何でも知ってるのだと言わんばかりに堂々と胸を張り、歩いてみた。
すると不思議なほど、声をかけられなくなった。その後の散策は快適だった。郷に入らば郷に従えとは、よく言ったもの。ベトナムに入らば、車道はゆっくりと、歩道はちょっと早足で堂々と胸を張り歩くものなのだ。

ドンコイ通りは、バイクが途切れるのを待っていれば渡れました。
ひったくりにあうことがなかったのも、堂々と歩いていたからかな?

聖母マリア教会前の通り。この幅を渡れる人はジモティですね。
観光客は、横断歩道の方がまだ安全です。

どうしてバイクが横断歩道渡ってるの? と思ったらそのまま歩道に。
歩道を歩いているのにクラクションを鳴らされるのも日常茶飯事です。

ドンコイ通りの突き当り、黄色い建物、中央郵便局前もこんな感じ。

パリと同じくポストも黄色でした。郵便局カラーが黄色なんですね。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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