はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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森のなかの蕎麦屋で

先週末、市内は大泉町の『豪蕎麦』に夫婦でお昼を食べに寄ったときのこと。
暑い日だったが大泉の森のなかにある蕎麦屋は気持ちよく涼しく、テラス席に座ろうということになった。すでに2時近く、先客は女性グループ4人のみ。そのかしましさに苦笑したが、自分だって友人達と飲みに行けば輪をかけてかしましいのだと思い至る。元気なおばちゃん達がいてこそ元気な世の中になる訳だし。女が三人集まって「姦しい」という漢字にはちょっと笑えるが。

比較する訳ではないが、わたし達夫婦は蕎麦を待つ間、ぽつり、ぽつりとしゃべるだけ。静かだ。夫婦ふたりの生活になり、ふたりでの食事があたりまえになり、家ではテレビを観ながらだったり、朝は夫が新聞を読みながらだったりと、たいして話らしい話もせずに食事を終えることも多くなった。
蕎麦屋でもそれに変わりはない。
「今年は、ウグイスの声、あんまり聞かなかったね」と、ぽつり。
「ちゃんと鳴いてるの、一度も聞いてないかも」と、ぽつり。
「太陽光発電が、あっちこっちにできてるせいかな」と、ぽつり。
「そうかも知れないね。そう言えばさ」と、思いだしたようにぽつり。
このあいだ上の娘が帰ってきたときに、言っていたと夫がいう。
「久しぶりに帰ってくると、鳥の声に癒されるねえ」と。
毎日聞いていると、癒されるどころか鳴いているのがあたりまえになり、耳に入ってこないことの方が多くなる。
夫とふたりの食事も、そうかも知れないなあと思った。あたりまえになりすぎて意識することのなくなった大切なモノや、大切にするべき時間達。たぶん、他にもたくさんあるのだろう。

『豪蕎麦』の看板。インパクトのある文字ですね。

階段を上ると、ウッドデッキの広がるお店があります。

山菜きのこぶっかけ蕎麦を、いただきました。

夫は、にしん蕎麦を食べていました。にしん一口もらいました。
やわらかく煮えていて、蕎麦つゆににしんの出汁がしみて美味でした。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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