はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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「どうして」と「どうしたら」の違い

何を勘違いしたのか、完璧だと思っていた。
いや。実際には思っていたわけではない。常に自分が完璧なはずはあるまいと疑ってはいるのだ。それなのに、意識下でそんな妄想を抱いてしまっていた。
朝6時。炊き立てのご飯。味噌汁は油揚げ、大根、椎茸、ワカメ、薬味に茗荷をのせた。鯵のひらきには大根もおろし、納豆には新鮮な葱を刻んだ。庭で生った山椒の実をちりめん雑魚と佃煮にしたものもある。
心の何処かで、思っていたに違いない。完璧だ!

しかし、それを写真に撮ろうとカメラを探したが見当たらない。
「あっ!」夫が、声をあげた。
「昨日、庭でカメラ置いたまま、草取りしてたでしょ」
「あーっ!」今度はわたしが、声をあげた。
一晩中降り続いた雨。土砂降りとはいかずとも、本降りの雨だった。カメラはずぶぬれになり、電源を入れようとしても沈黙したまま。大失敗である。
「うつむいて咲くホタルブクロを、下から撮ろうなんてことしたから、ばちが当たったのかな」
ぽつりとつぶやくも、ばちとかそういう問題じゃないことは、自分がいちばんよく知っている。自らの不注意以外の何ものでもないのだ。

そう言えば、と末娘が自分で作った土鈴を落としてわってしまったときのことを思い出した。彼女は5歳くらいだっただろうか。失敗した本人がいちばんショックで、いちばん辛い。それなのに親は、つい「どうして、しっかり持ってなかったの!」などと叱ってしまうことも多い。この場合の「どうして」は問いかけではなく、責めの言葉に他ならない。わたしは喉まで出かかったその言葉をごくりと飲み込んだ。そして瞬間接着剤で土鈴を修理しながら、どうしたら落とさずにしっかりとモノを持てるのか、ふたりで話したのだった。片手で持たないとか、指を全部使うとか、そんな些細なことだったと思う。
「どうして」と自分を責めず「どうしたら」いいか考えよう。カメラは、決して外には置かない。今のところ考えつくのはこのくらいなのだが。

庭のイチイの木の下に咲いたホタルブクロ達。あっちこっち向いてる。

アップにして。小さな蕾が大きく膨らむ姿に、毎年驚かされます。

下から覗き込むようにして撮りました。恥ずかしかったかな。
カメラは修理に出しました。2週間ほどかかるそうです。
とりあえずデータはぶじでした。このホタルブクロも。とほほ。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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