はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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小さくて可愛らしくて守ってあげるべき存在

夫がとうとう、ルンバを「びっきー」と呼んだ。

「びっきー」というのは我が家の愛犬。13歳で彼が死んでから2年半経つ。上の娘の10歳のバースデイプレゼントだったから飼い主は娘だ。里親の会のイベントで捨て犬だったびっきーを選んだのも、名前をつけたのも娘である。
その頃、末娘はまだ5歳。小さくて可愛らしくて守ってあげるべき存在だった末娘。そこにもっと小さなびっきーが来て、わたしはちょっと混乱した。ついつい、呼んでしまうのだ。「びっきー」と呼ぶところ、末娘の名を。「あ、そこは危ないよ」とか、とっさのときに。
末娘からしたら、それはかなりおもしろくないことだったようだ。「小さくて可愛らしくて守ってあげるべき存在である」という共通点が招く混乱なのだが、若干5歳の彼女にそんな大人の都合が理解できるはずもない。

そんなことが記憶にあったので、感慨深いのだ。
「ふーむ。とうとう呼んだか。ルンバを、びっきーと」
しかし彼は「小さくて可愛らしくて守ってあげるべき存在」なのだろうか。ベッドの下に入ろうとして挟まって動けなくなったりしていると、ちょっと可愛いなと思ったりもするのだが。

びっきーは、生後2カ月で我が家にやってきました。
自分の家に、ちょっと慣れた頃の写真です。

飼い主である上の娘と、嬉しそうに散歩するびっきー。

夏毛に生えかわって、元気いっぱい走り回っていたびっきー。

冬毛がふさふさ生えていて、ちょっとだけ強そうに見えるびっきー。
「ごぶさたしています。びっきーです。ちょっとおとーさん、
ルンバと僕が一緒っていうのは、ひどいんじゃないでしょうか。
えっ? なかなか可愛いやつだから、友達になってくれって?
2階から落ちないように見張ってくれないかって?
責任は持てませんけど。そう言うんなら。犬が好いなあ、僕も」

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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