はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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『エッセンシャル思考』

社内で流行っているビジネス書を、読んだ。
『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』(かんき出版)
著者はグレッグ・マキューン。シリコンバレーのコンサルティング会社 のトップだ。ビジネス書として全米でベストセラーになった本だが、ビジネスだけではなく、生き方を見直すためのアドバイスがかかれている。エッセンシャルとは「欠くことのできない」「本質的な」などの意味を持つ。

第11章『拒否 断固として断る』にあったエピソードが印象的だった。
12歳のシンシアは父親とのデートを数カ月前から楽しみにしていた。ふたりでプランを完璧に練り上げ、わくわくしながら父親の仕事が終わるのを待っていた。以下本文から。

ところが当日、講演会場を出ようとしたとき、父親の仕事仲間にばったり出くわした。学生時代からの友人だが、会うのは数年ぶりだ。興奮して再会を喜ぶふたりを、シンシアは横で眺めていた。父親の友人はこう言った。
「われわれの会社と仕事をしてくれるなんて、うれしいよ。ルイスも僕も完璧な人選だと確信しているんだ。ところで、埠頭に最高のシーフードを食わせる店があるんだが、よかったら一緒にどうだい。もちろんシンシアも一緒にね」
父親はそれを聞くと、勢いよく言った。
「それはいいね。埠頭でディナーとは、最高だろうな!」
シンシアは意気消沈した。楽しみにしていたケーブルカーも映画もおやつも、これでおじゃんだ。シーフードは好きじゃないし、大人たちの会話を聞きつづけるなんて退屈すぎる。だがそのとき、父親はこうつづけた。
「でも今夜は駄目なんだ。シンシアと特別なデートの約束をしているものでね。そうだろう?」
父親はシンシアにウインクし、そっと手をとって歩き出した。会場をあとにしたふたりは、サンフランシスコで一生忘れられない夜を過ごしたのだった。

「本当に重要なのは何か?」
人生の分かれ道に直面したら、自分にこう問いかけてほしい。
そう、グレッグ・マキューンは、この本の随所で言っている。

夫が購入した Kindle 版です。

これは、どちらも同じだけのエネルギーを使っている図。
左は、あらゆる方向に努力が引き裂かれてしまい、どの方向にも
ほんの少しずつしか進めない。右は、努力の方向が絞られているから、
とても遠くまで進むことができる。

エッセンシャル思考モデルの表です。
非エッセンシャル思考では「みんな・すべて・・・やらなくては。どれも
大事だ。全部こなす方法は?」と考え、エッセンシャル思考では、
「より少なく、しかしより良く・・・これをやろう。大事なことは少ない。
何を捨てるべきか?」と考える、とあります。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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