はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々
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春の皿には

庭の蕗を茹でた。塩で揉み、何度もさらしたが、なかなかアクが抜けない。煮びたしにするのをあきらめ、最終的には辛子酢味噌で和えた。ほろ苦さが酢で緩和され、美味しく食べられた。
草冠に路とかく蕗は、今の季節本当に、路(みち)を歩いていると大きな葉をよく見かける。ふきのとうを探していた時には、通り過ぎていた場所にこれでもかというほど蕗が葉を広げていて、来年こそとチェックするのだが、これがまたよく似た場所だったり、勘違いもあり、覚えられないこともありで、毎年、見当違いのところを探っていたりする。そしてまた、今頃になって思うのだ。ここにも、ああ、あそこにも蕗の葉が、と。

「春の皿には苦味を盛れ」という言葉がある。苦味を摂取することで、冬に溜まった脂肪や毒素を身体の外に出し、身体を目覚めさせようということらしい。とにもかくにも自然の蕗のほろ苦さは、スーパーで買った蕗にはない味わいがあった。皮をむくのは手間だが、ぜひもう一度食べたい。いまだ春眠が抜けないわたしには、苦味がまだまだ必要なのかもしれない。ふきのとうと違い、採り放題の今、にわか山菜マニアになり山から蕗を採って来よう。

コロボックルが隠れていそうですね。葉が大きく風に揺れる様子から、
「葉吹き」(ハフキ)あるいは「風吹き」(フフキ)と呼ばれ、
「フキ」と呼ばれるようになったという説もあるそうです。

上の娘が中学の時に、陶芸教室で焼いた器に入れました。

夫が撮った写真です。ホースの上より、よほどよく似合いますね。

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HN:
水月さえ
性別:
女性
自己紹介:
本を読むのが好き。昼寝が好き。ドライブが好き。陶器屋や雑貨屋巡りが好き。アジアン雑貨ならなお好き。ビールはカールスバーグの生がいちばん好き。そして、スペインを旅して以来、スペイン大好き。何をするにも、のんびりゆっくりが、好き。
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